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英陸軍が実弾射撃訓練でAI技術を使用

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英陸軍が実弾射撃訓練でAI技術を使用
20th Armoured Infantry Brigade soldiers used an AI engine (For Illustration Purpose Only)

 英国陸軍の第20機甲旅団が実弾射撃訓練にてAI技術を使用し、周囲環境と交戦地域の状況把握を行った。これは英国では初となる試みである。

 当訓練は年一回行われるNATOの大規模演習 ”スプリング・ストーム” の一部であり、エストニアで行われた。

 第20機甲旅団が導入したAIは、使用者の周囲環境および交戦地域の複雑かつ膨大な情報を迅速に処理・収集し、使用者が要求した情報を即座に提供することができる。

 英国は指揮・統率にかかる時間と労力の削減のため、情報をより効率的に活用できる方法を模索していた。英陸軍情報担当のジョン・コール少将は、「当訓練での初使用から得た教訓は、展開した部隊に対する支援だけでなく、防衛基盤のデジタル化問題や最先端技術と軍の統合に関わる実績などの幅広い検討事項に関わるものであった。」と述べている。

 第20機甲旅団でAIを実際に使用したジェームズ・マッケヴォイ少佐は、「作戦中に最新かつ革新的な技術の一端を使用する素晴らしい機会であった。この装備(AI製品)は我々の期待を上回る性能を見せた。部隊の分析能力は向上し、迅速な計画立案が可能となった。これを使った更なる試験を楽しみにしている。」と述べている。

 英国軍は今回の陸軍での実用試験を踏まえ、AIを使った敵の行動の予測や戦闘地域から得た偵察情報の即時共有を将来的な目標として今後も試験を続けていく方針である。
松井の所見:
 AI技術が大規模演習の実弾射撃訓練への導入まで進んでいる。情報の処理・伝達に留まらず、相手の行動予測にまで発展する革新的な可能性は今後も注意して調べる価値は大いにあるだろう。また、スプリング・ストーム演習では、英国の他にもベルギー・エストニア・フランス・デンマークなどが各々の軍用技術を実弾射撃訓練に取り入れていたようである。各国があらゆる機会で自国の防衛技術・能力を試験・発展させようと尽力しているのは明確である。相応のリスクはあるかもしれないが、試す価値というのは非常に大きいと思う。

Source: British Army uses AI technology to conduct live-fire drills - Army Technology


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Matsu (@mattsannENG)
原子核工学を専攻し、量子光学まで専門性を発展させる。その後、航空系防衛製品の輸入関連に従事。現在は田村装備開発(株)のミリブロ担当としてNews記事を執筆している。
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