中国人民解放軍の新型自動小銃が建国70周年の国慶節で目撃される
巨額の予算が投入され日進月歩の中国人民解放軍だが先日、建国70周年を祝う国慶節の式典において新型の自動小銃が目撃された。
現在人民解放軍が使用しているブルパップ式のQBZ-95-1とは違い、機関部がグリップ前方にあるコンベンショナルなデザインとなった。QBZ-95は現代的な小銃では必須の拡張性について難点があったが、新型小銃はこれを克服するものとなる。
参考:ピカティニーレールでモダナイズされた中国人民解放軍制式小銃「QBZ-95-1」が目撃される - ミリブロNews
制式名は配備年を入れたQBZ-17もしくはQBZ-19。動作メカはショートストロークピストン方式を採用。ストックの調整が伸縮方向のみであり、おそらくAR-15系統の自動小銃のようにバッファーチューブを備えていると思われる。
新型小銃にはいくつかの銃身長が確認されている。5.8×42mmの弾倉のリブはQBZのものよりも幾分平たくなった。以前目撃されたものはトップレールからアイアンサイトが脱着できるものであったが、固定式となったようだ。
情報筋によれば、QBZは全軍への配備ではなく車両クルーのPDW用途など限定的なものになるという。一方で、主要弾薬である5.8×42mm弾の中長距離性能を向上させた新弾薬が完成したことが既に伝えられており、今後これに対応したQBZに入れ替えられることは大いに予想できる。
少し前の中国の銃火器は「安かろう・悪かろう」というのが常識であったが、昨今の小火器設計・製造技術の進歩の速さは恐るべきものがある。今はまだ諸外国のマネ、コピーの段階を出てはいないが、安全保障上の脅威となるのはもう時間の問題といえるのではないだろうか。
Source: First Photos of Chinese PLA New Standard Rifle and What We Know So Far -The Firearm Blog, China's Army Is Getting a New Assault Rifle (And It Could Be a Really Big Deal) | The National Interest
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201910
新型小銃にはいくつかの銃身長が確認されている。5.8×42mmの弾倉のリブはQBZのものよりも幾分平たくなった。以前目撃されたものはトップレールからアイアンサイトが脱着できるものであったが、固定式となったようだ。
情報筋によれば、QBZは全軍への配備ではなく車両クルーのPDW用途など限定的なものになるという。一方で、主要弾薬である5.8×42mm弾の中長距離性能を向上させた新弾薬が完成したことが既に伝えられており、今後これに対応したQBZに入れ替えられることは大いに予想できる。
少し前の中国の銃火器は「安かろう・悪かろう」というのが常識であったが、昨今の小火器設計・製造技術の進歩の速さは恐るべきものがある。今はまだ諸外国のマネ、コピーの段階を出てはいないが、安全保障上の脅威となるのはもう時間の問題といえるのではないだろうか。
Source: First Photos of Chinese PLA New Standard Rifle and What We Know So Far -The Firearm Blog, China's Army Is Getting a New Assault Rifle (And It Could Be a Really Big Deal) | The National Interest
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Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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大量配備に向けたのはコンベンショナルにしたQBZ-03だったと思います。
今回のはそのQBZ-03の改良型って感じですね。