米空軍、第"6"世代戦闘機への指向性エネルギー兵器搭載に意欲
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米空軍航空戦闘軍団のギルマリー・ホステージ大将は 7 月 29 日、米ワシントン D.C. で開かれた朝食会で記者たちに対し、「第 6 世代機が有人か無人かは分からないが、必ずしも有人機でなければならない理由はない。もしキーボードの Enter キーですべての敵を撃墜できるというのなら、私はそれで構わない」と語ったという。また、既存の戦闘機への改良よりも、第 6 世代機の開発に優先的に資金を投入したいとの考えも述べたようだ。
第 6 世代機は現在、ボーイング社とロッキード・マーティン社の共同チームと、ノースロップ・グラマン社が検討を行っている。要求性能の内容は当然ながら明らかにされていないが、F-22 や F-35 ら「第 5 世代機」が持つステルス性や飛行性、電子機器といった先進的な性能に加えて、長距離の爆撃能力を持つことが求められているとされる。実現時期は 2025 年から 2030 年ごろとされており、米空軍は F-22 と、米海軍は F/A-18E/F スーパー・ホーネットとの代替を計画している。
また F-22 や F-35 は、そのステルス性を維持するために兵装を機体内部に抱える必用があり、ミサイルや爆弾の搭載量が少ないという欠点を持っている。ホステージ氏もこの欠点を認め、対空と対地の両方で使える JDRADM (Joint Dual-Role Air Dominance Missile) の開発を行っていることを紹介。そしてまた、第 6 世代機への搭載が間に合うかどうかはまだ分からないとしながらも、レーザーなど使う指向性エネルギー兵器を搭載する可能性についても言及し、「大きな見込みがある」と述べたという。
Aviation Week 2014/08/05
Photo credit : U.S. Air Force
Image is for illustration purposes only.
Text : 鳥嶋真也 - 003
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