米海軍 ONR、無人の小型船艇団を同時コントロールする「CARACaS」の試験に成功
星条旗新聞 (Stars and Stripes) は 10 月 6 日、米海軍が今年 8 月に、自律式の無人ボートの編隊 (Autonomous Swarm) によって敵の船を妨害する試験に成功したと発表した。
この試験では、まず上空から、守るべき対象の船にとって脅威となる敵の船の情報を、13 隻の無人ボートに送る。この無人ボートには CARACaS (Control Architecture for Robotic Agent Command and Sensing) と呼ばれるシステムが搭載されており、この CARACaS が航路を決定し、13 隻がそれぞれ連携を取りつつ敵の船へと向かい、守るべき対象の船と敵との間を封鎖した。
試験では、敵の船は静止した 1 隻という想定だったが、能力的には敵が動いていても、また複数隻いたとしても対応可能だという。また操作できる船も 20 隻まで同時に運用することが可能とのこと。
また、今回はあくまで同期して航行する技術の試験が目的であったため、兵器による攻撃なども行われなかったが、必要であれば .50 口径の機関銃や、指向性エネルギー兵器による攻撃も可能であるという。
CARACaS は 2000 年 10 月 12 日に発生した、米海軍のミサイル駆逐艦 USS コールに対する自爆攻撃が契機となり、開発が始まったという。
⇒米海軍研究事務所、無人艇"Blackfish"のテストを実施
usnavyresearch 2014/10/04
Stars and Stripes 2014/10/06
Text : 鳥嶋真也 - FM201410
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