Aviation Week、日本の次世代戦闘機は大型で且つ長い航続距離を持つ機体になるとの論考を発表

これは防衛省の技術研究本部が発表している研究成果から専門家が推測したもので、まず 2011 年度の検討結果である 23DMU (平成 23 年度に作られたディジタル・モックアップという意味) は、4 基の中距離ミサイルを並列で胴体内に内蔵する設計になっており、サイドエリアが大きいことからレーダー反射が大きくなることが予測されたという。そこで翌 2012 年の検討 (24DMU) では減量を目指し、ミサイルも 2 本ずつを直列で並べて格納するようになり、さらにエンジンを胴体の外側に配置したという。この結果、エア・インテイクからエンジンまでのダクトが若干曲がった形をしている。
そして 25DMU では、エンジンはふたたび 23DMU のように胴体の内側に配置され、ダクトも直線的になったものの、サイドエリアの大きさは 23DMU ほどではない。
また同時に、25DMU では主翼のアスペクト比が大きくなっているように見受けられ、また機体全体の寸法も、以前より大きくなっている可能性があるとしている。これにより航続距離が伸びる反面、最高速度と加速力は低下している可能性があり、そこに日本の考える次世代戦闘機の設計思想が見えるとしている。
またこの速度よりも航続距離を重視する設計から、他国との共同開発の道は取りづらく、独力での開発になるだろうとも推測されている。
ただし、公開されている想像図からの推定であり、また想像図には縮尺や寸法に関する数値は記載されていないため、あくまで憶測にすぎないとも述べている。
Aviation Week 2014/11/21
Image is for illustration purposes only.
Text: 鳥嶋真也 - FM201412
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