陸上自衛隊の新小銃に豊和工業製『HOWA5.56』、新拳銃にH&K製『SFP9』が選定
防衛省は6日、令和2年度の概算要求に計上している、陸上自衛隊の「新小銃」に豊和工業製『HOWA5.56』を、「新拳銃」にドイツ・Hecler&Koch製『SFP9』を選定したと発表した。
Images from H&K / J-PlatPat
同概算要求において新小銃は3,282挺を10億円で、また新拳銃は323挺を3,000万円での調達が予定されている。
加えて今回の発表の中で、新小銃/新拳銃ともに参考品として取得した下記各3品種が紹介されている。
豊和工業の新型小銃については昨年、「秘密意匠」制度の下で出願されていた意匠が公開。既報の通り、今夏になってその登録情報が更新されている。
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一方の新型拳銃に選定されたH&K製「SFP9」は、選定レースにおいて当初より消息筋からは最右翼と目されていたモデル。SFP9は「Striker Fired Pistol」の名が示す通りのストライカー式ピストルであり、欧州市場向けは「VP9」と名付けられている。
なお、陸自・富士学校を契約担当官とする平成29年度分の資料によると、平成30年3月7日付で、株式会社DSE Corporation(東京)が「SFP9用ホルスター」を一般競争入札を経て契約を結んでいる。
昨夏、本国ドイツではベルリン警察向け『SFP9』×24,000挺の大型採用案件において、照準調節と弾倉脱落という欠陥が指摘され、その後、納品された内の一部が返品される事態となっていた。
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その後拾い漏れていたが(申し訳ない…)、この件について地元紙「ベルリナー・モルゲンポスト」は今年4月末付の記事で、「当初は欠陥の発覚によって納品が順調に進まなかったものの、SFP9の問題は解消された」「ベルリン警察は4月初旬に、新型拳銃SFP9を使った大規模な訓練を開始しており、2021年12月までに全ての警察官がその訓練課程を終えなければならない」「2019年秋以降、訓練を終えたばかりの新しい警察学生は、スタンダード・ピストルとしてSFP9を使用する」と報じている。
Source: 新小銃・新拳銃の決定について / 防衛省, 公共調達の適正化について(平成18年8月25日付財計第2017号)に基づく競争入札に係る情報の公表(物品・役務等)及び公益法人に対する支出の公表・点検の方針について(平成24年6月1日 行政改革実行本部決定)に基づく情報の公開, Neue Dienstpistolen der Polizei im Einsatz
【新小銃のため参考品】
〇HOWA5.56(豊和工業製)
・HK416(ドイツ・H&K製)、
・SCAR-L(ベルギー・FN Herstal製)
いずれも平成30年度予算より取得
【新拳銃のため参考品】
〇SFP9(ドイツ・H&K製)
・APX(イタリア・Beretta製)、
・Glock17(オーストリア・Glock製)
いずれも平成29年度予算より取得
豊和工業の新型小銃については昨年、「秘密意匠」制度の下で出願されていた意匠が公開。既報の通り、今夏になってその登録情報が更新されている。
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一方の新型拳銃に選定されたH&K製「SFP9」は、選定レースにおいて当初より消息筋からは最右翼と目されていたモデル。SFP9は「Striker Fired Pistol」の名が示す通りのストライカー式ピストルであり、欧州市場向けは「VP9」と名付けられている。
なお、陸自・富士学校を契約担当官とする平成29年度分の資料によると、平成30年3月7日付で、株式会社DSE Corporation(東京)が「SFP9用ホルスター」を一般競争入札を経て契約を結んでいる。
Screenshot from Japan Ground Self-Defense Force (JGSDF)
・物品役務等の名称及び数量:SFP9用ホルスター
・契約を締結した日:平成30年3月7日
・契約の相手方の商号又は名称及び住所:株式会社DSE Corporation 東京都新宿区市谷本村町3-27
・法人番号:9011103004936
・一般競争入札・指名競争入札の別(総合評価の実施):一般競争入札
・予定価格:3,018,600
・契約金額:2,858,220
・落札率:94.69%
昨夏、本国ドイツではベルリン警察向け『SFP9』×24,000挺の大型採用案件において、照準調節と弾倉脱落という欠陥が指摘され、その後、納品された内の一部が返品される事態となっていた。
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その後拾い漏れていたが(申し訳ない…)、この件について地元紙「ベルリナー・モルゲンポスト」は今年4月末付の記事で、「当初は欠陥の発覚によって納品が順調に進まなかったものの、SFP9の問題は解消された」「ベルリン警察は4月初旬に、新型拳銃SFP9を使った大規模な訓練を開始しており、2021年12月までに全ての警察官がその訓練課程を終えなければならない」「2019年秋以降、訓練を終えたばかりの新しい警察学生は、スタンダード・ピストルとしてSFP9を使用する」と報じている。
Source: 新小銃・新拳銃の決定について / 防衛省, 公共調達の適正化について(平成18年8月25日付財計第2017号)に基づく競争入札に係る情報の公表(物品・役務等)及び公益法人に対する支出の公表・点検の方針について(平成24年6月1日 行政改革実行本部決定)に基づく情報の公開, Neue Dienstpistolen der Polizei im Einsatz
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M4A1とか実際の所、信頼性自体は高いし、新弾薬でレベル3の防弾打ち抜けるようになってるから
こちらの導入を考えたほうがコスパいいと思うな。パテント切れでコピーメーカーゴロゴロあるから
供給先も多いし、この際製造してノウハウ学ぶのも手だろう。
そもそも一丁辺りの換算で計算する金額じゃないぞ
パーツ紛失の恐れがあるから、ダメなのかな?
これはマルチキャリバー式に対応とかあるのかな?
ただHKのSFP9が1丁9万3千円ですか。
アメリカのomaha-outdoorsを見ると定価719ドルをセール価格の579ドルで買えるのに・・・。