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発表から 10 ヶ月、MARSOC の改称セレモニーが 6 月 19 日に実施

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Gannett Company が運営する米海兵隊のニュースサイト、Marine Corps Times によると、当初の発表から約 10 ヶ月遅れで、米海兵隊の特殊部隊 MARSOC (Marine Corps Forces Special Operations Command) 隷下の部隊にようやく「Raiders (レイダース) 」の名称がもたらされるとのこと。

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米海兵隊の特殊部隊 MARSOC、「レイダース」に改称

改称を記念した式典が 6 月 19 日に開催され、特殊作戦軍 (USSOCOM : U.S. Special Operations COMmand) の司令官を務めるジョセフ・ヴォーテル (Joseph Votel) 陸軍大将の他、改称のオリジナルである、先の大戦で実際にレイダー部隊として参戦したメンバーの列席も予定されている。

改称の変更例は以下のとおり。

・海兵特殊作戦連隊 (Marine Special Operations Regiment) は、海兵レイダー連隊 (Marine Raider Regiment) になる。
・第 1 海兵特殊作戦大隊 (1st MSOB) は、第 1 海兵レイダー大隊 (1st Marine Raider Battalion) になる。
・第 2 海兵特殊作戦大隊 (2nd MSOB) は、第 2 海兵レイダー大隊 (2nd Marine Raider Battalion) になる。
・第 3 海兵特殊作戦大隊 (3rd MSOB) は、第 3 海兵レイダー大隊 (3rd Marine Raider Battalion) になる。
・海兵特殊作戦支援グループ (Marine Special Operations Support Group) は、海兵レイダー支援グループ (Marine Raider Support Group) になる。
・第 1 海兵特殊作戦支援大隊 (1st MSOSB) は、第 1 海兵レイダー支援大隊 (1st Marine Raider Support Battalion) になる。
・第 2 海兵特殊作戦支援大隊 (2nd MSOSB) は、第 2 海兵レイダー支援大隊 (2nd Marine Raider Support Battalion) になる。
・第 3 海兵特殊作戦支援大隊 (3rd MSOSB) は、第 3 海兵レイダー支援大隊 (3rd Marine Raider Support Battalion) になる。
また、MARSOC 広報官 Barry Morris 大尉によると、司令部の建屋に取り付けられている部隊識別のプラカードや、新たな部隊フラッグなどで、大よそ 12,000 米ドルの予算が掛かるとのこと。これらのフラッグは、赤地に象徴的なスカルを特徴としないが、MARSOC インシグニアにもある、青地に 5 つの白星をあしらった「サザンクロス」の表示は続けられる見込み。

全 8 つのユニットの公式ページにおいて今回の変更に関する内容が 6 月 22 日までに順次掲載予定となっている。
MARSOC は、直接行動 (DA: Direct Action)、特殊偵察 (SR: Special Reconnaissance)、外国国内防衛 (FID: Foreign Internal Defense)、カウンターテロ (CT: Counterterrorism) などが基本任務。

1987 年 SOCOM 創設の際に、「海兵隊そのものが一定の特殊作戦能力を備えている」などを理由に、海兵隊からの特殊部隊編成が含まれなかった。しかし、その後の「非正規戦」「対テロ戦」の高まりを受けて、2005 年にラムズフェルド (Donald H. Rumsfeld) 国防長官指示の下、海兵隊独自の特殊部隊の創設が発表されている。こうした創設背景故に、MARSOC は SOCOM の発足から遅れ、2006 年 2 月 24 日に創設を迎えている。

SOCOM への編入から 9 年。これまで MARSOC はアフガニスタンにおける支援作戦を主眼に運用されていたが、現在は不朽の自由作戦 (OEF) 以降においての、地域統合軍団 (GCC: Geographical Combatant Command) の支援を改善すべく再指向に供されている。

Marine Corps Times 2015/06/11
Defense Media Network 2015/06/15

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