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英軍精鋭 SAS 隊員 3 名が訓練中に死亡。改めて問われる軍事訓練の安全性とは?

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Photo: Brecon Beacons / (C) National Parks UK
2013年3月、イギリス南西部のブレコン・ビーコンズ(Brecon Beacons)で行われた行軍訓練で、3名のSAS兵士が熱中症により死亡した。死亡した兵士は、クレイグ・ロバート、エドワード・マーヘルおよびジェームズ・ダンズビー伍長である。この事件が大きく取り上げられたのは、イギリス南西部の国立公園で、この場所の気候は穏やかで、とても熱中症などが起こる場所とは思われないためである。


From left: Edward Maher, James Dunsby and Craig Roberts Photo: MOD/ PA
この事件を受けて、訓練中の兵士の健康状態や回復力、さらに危険管理が、英国防省で厳密に把握・管理されていたかどうかが問われた。
調査を実施したのは、安全衛生庁(Health and Safety Executive)である。同庁のニール・クレイグ長官は、「当時の軍の責任者・専門家は、同地における行軍訓練の、訓練生の健康状態や回復力、さらに現地の気候について、正確に把握・管理していたとは言い難い」、「軍事訓練は、本質的に危険なものであるが、最低限の安全が確保されることが必要である」、「安全衛生庁は民間企業の労働環境を監督する省庁であるが、軍の安全環境に敢えて踏み込みたい」、と発言した。

安全衛生庁の調査の結果、当時の軍には訓練における安全基準などが存在しないことが判明した。この結果をふまえてクレイグ長官は、「国防省および軍は、訓練生の安全を確保するために必要な、合理的で実行可能な措置をとらなければならない」と声明を発表した。

過酷な訓練を経てこそ強い兵士が生まれるといわれるが、過酷な訓練と安全確保の境界線をどこに引くか、難しい問題である。

Mirror 2016/03/03
Text: 友清仁 - FM201603

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