米シークレットサービス、新制式ライフルトライアルの仕様に関するメーカーからの質問に回答
先日米国土安全保障省シークレットサービスが新制式ライフル採用トライアルを行うとお知らせしたが、その要求仕様やテストの内容について当局に寄せられた153件の質問が公開されている。
Photo: U.S. Secret Service
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⇒米シークレットサービスが新制式採用ライフルの要求仕様を公開
基本的な仕様は前回の記事でお伝えした通りであるが、AR-15クローンとしては短めのものとなるようだ。伸縮式だけでなく折りたたみ式のストックの採用を可としたり「銃身長は+0.5インチするのが一般的な製品ラインアップだが、現在の12インチまでという制限を12.5インチに伸ばすことはできないか」という要望を却下するなど、隠匿性に注目していることが伺える。それに合わせてガスシステムもショートストローク・ガスピストン方式を可とする言及がある。なお「想定される交戦距離はいくらか」「M203ランチャーの取り付けは必要か」という質問については「それに関する情報は公開しない」と回答している。
アクセサリーに関しては、スリングは4点に回転角度を制限されたQDスイベルを介して取り付けると指定され、手袋用の外せるトリガーガードは不可となった。アンビ式のセフティ/セレクターレバーは左右両式・入れ替え式の指定は行わないとされた。耐衝撃テストではPEQ-15レーザー、Insight Technology社のM3Xライト、LarueTacticalの660マウントとAimpoint T1/T2を装着した状態で落下させるという。
これら仕様の詳細に加えて、各種テストの内容に関しては非常に細かい質問が多く見られた。例えば耐久テストでは一度に150発を、最初のマガジン4つ分はセミオート、最後の1本は3~4点バーストで射撃し1万発、1万5千発、その後2万発ごとに銃身が検査される。使用する弾薬は軍用のM193、M855、フランジブル弾に加え市販のものも使われるとのこと。
銃の動作具合や寿命は弾薬の火薬量や弾頭形状・重量、発射頻度、加熱具合などに大きく左右される。各社ともガスシステムやボルトキャリアーグループ、銃身を試験に最適なものにチューンすべく細かい質問が続いていた。試験で用いられる測定機器に関する質問もある。
その他、品質検査の手順や、フルオート火器製造にあたっての法的責任と手続きに関しても質問されている。さらには「独自のパーツ構成をもつAR-15クローンは(エンジニアが習熟していないので)整備時間計測テストにおいて不利な結果になると考えられるがどうか」などユニークなものもあった。質問リスト自体も送られてきたものをメーカーごとにそのまま並べたもののようで、中にはテストが一部メーカーにとって不公平なものになっていると批判するものや「この要求仕様では最適な結果は得られない」と提案を行っているものもある。全文が公開されているので、是非一読されたい。
Source: Additional Presolicitation Conference for Rifle Requirement - Federal Business Opportunities
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201604
アクセサリーに関しては、スリングは4点に回転角度を制限されたQDスイベルを介して取り付けると指定され、手袋用の外せるトリガーガードは不可となった。アンビ式のセフティ/セレクターレバーは左右両式・入れ替え式の指定は行わないとされた。耐衝撃テストではPEQ-15レーザー、Insight Technology社のM3Xライト、LarueTacticalの660マウントとAimpoint T1/T2を装着した状態で落下させるという。
これら仕様の詳細に加えて、各種テストの内容に関しては非常に細かい質問が多く見られた。例えば耐久テストでは一度に150発を、最初のマガジン4つ分はセミオート、最後の1本は3~4点バーストで射撃し1万発、1万5千発、その後2万発ごとに銃身が検査される。使用する弾薬は軍用のM193、M855、フランジブル弾に加え市販のものも使われるとのこと。
銃の動作具合や寿命は弾薬の火薬量や弾頭形状・重量、発射頻度、加熱具合などに大きく左右される。各社ともガスシステムやボルトキャリアーグループ、銃身を試験に最適なものにチューンすべく細かい質問が続いていた。試験で用いられる測定機器に関する質問もある。
その他、品質検査の手順や、フルオート火器製造にあたっての法的責任と手続きに関しても質問されている。さらには「独自のパーツ構成をもつAR-15クローンは(エンジニアが習熟していないので)整備時間計測テストにおいて不利な結果になると考えられるがどうか」などユニークなものもあった。質問リスト自体も送られてきたものをメーカーごとにそのまま並べたもののようで、中にはテストが一部メーカーにとって不公平なものになっていると批判するものや「この要求仕様では最適な結果は得られない」と提案を行っているものもある。全文が公開されているので、是非一読されたい。
Source: Additional Presolicitation Conference for Rifle Requirement - Federal Business Opportunities
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201604
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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