イラクでペシュメルガの特殊部隊と活動するイタリアの戦術インストラクター
イラクのクルド人管理地域で活動し、その治安部隊であるペシュメルガ (Peshmerga) に対して戦術指南をおこなっているイタリア人インストラクターの映像が投稿された。
そして装備においては、Crye Precision 製のプレートキャリア CPC (MC) の他は、Ops-Core 風 (?) のヘルメットに、DRIFIRE 製 (?) にも見えるコンバットシャツ&パンツ、Blade-Tech や Uncle Mike's の特徴を持ち合わせたミステリアスなピストルホルスターに Glock 19 の組み合わせなど、どれも特徴の断定が難しくその特定に至らないアイテムが使われている。
映像からの判断では、インストラクターが携行しているライフルは、ユーゴスラビア製ツァスタバ M70 や、土地柄を考慮してイラク製 TABUK、または AKM クローンが考えられる。また、Aimpoint 製 M68 と EOTech 製ブースターとの組み合わせや、MFT (Mission First Tactical) 製ストック BMS (BATTLELINK Minimalist Stock) と、レールの取り付けによってタクティカルライト、フォアグリップの装着が確認できる他、マグプル製 AK 用 PMAG の使用も興味深いところ。
Photo: Capture screen
そして装備においては、Crye Precision 製のプレートキャリア CPC (MC) の他は、Ops-Core 風 (?) のヘルメットに、DRIFIRE 製 (?) にも見えるコンバットシャツ&パンツ、Blade-Tech や Uncle Mike's の特徴を持ち合わせたミステリアスなピストルホルスターに Glock 19 の組み合わせなど、どれも特徴の断定が難しくその特定に至らないアイテムが使われている。
また映像内には、クリプテック (Kryptek) の迷彩を使った戦闘服に身を包む兵士の姿が記録されている。本映像を紹介している海外の軍事情報サイトの中には、「クリプテックの迷彩戦闘服が実戦で使われている様子を見るのは初めてだ」とコメントを寄せているところもある。
2016 年 4 月にキルクーク (Kirkuk) 州のバシル (Bashir) 村近郊で撮影されたとされる本稿冒頭の映像は、タクティカル訓練や警備などの事業を展開するイタリア企業 AP TAC が投稿。その創設者で最高業務執行責任者 (COO) のアレックス・ピネスキ (Alex Pineschi) 氏は、イタリア陸軍での軍務経験を持つ人物。国内でのカウンターテロ、セキュリティーオペレーションにおいてチームリーダーとして従事した経歴を持つ他、自身の経験を積み重ねる為に米国での武者修行もおこなっている。
2009 年に AP TAC を立ち上げて以降、2011 年にピネスキ氏は、アフリカ、アジア、中東地域での海賊掃討作戦 (counter-piracy operations) での民間警備事業に進出。混乱を極めるイラクのクルド人地域に関心を持っていたピネスキ氏は、2014 年 11 月にホームを後にすることを決意し、クルド人の支援の為に渡っている。
そして、ペシュメルガにボランティアで帯同し、イラク北部に蔓延るダーイッシュ (Daesh, IS, Islamic State, ISIS, ISIL) との戦いに参加。2015 年 3 月にキルクークでおこなわれた攻撃作戦の中で、あるエリート部隊に従軍したことを機にペシュメルガ内に新たな特殊部隊、タスクフォース・ブラック (Task Force Black) として知られる「ヘザ・ラシャカ (Heza Rashaka) 」の創設と、部隊の運用によるダーイッシュ支配からの解放に貢献しているとのこと。
Photo: via Heza Rashakay Kirkuk
現在 AP TAC は、政府機関をはじめ、民間軍事会社や人道主義に基づく組織、民間人をそのクライアントとし、セキュリティー上のアドバイスや訓練、装備デザインなどを手掛けており、全てのクルド領内の中で、地元セキュリティ機関から完全なるお墨付きを受けた最初の戦術訓練施設を展開している。
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