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最も不適切なユニフォームを廃棄する米海軍

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最も不適切なユニフォームを廃棄する米海軍
U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Charles Oki/Released
米海軍で採用されている作業着・迷彩服といえば、ブルー・グレーの迷彩服である。2013年に耐火性がないことがないことが判明したのだが、未だに海軍の主要な作業着である。欠陥が判明したにもかかわらず、支給された量が膨大であるため、今日に至るまで新型への変更が見送られてきたのだ。(退役兵や設営部隊などには、旧式のウッドランドを支給した) 現在、海軍で採用されている作業着は、デジタルのグリーンとタンカラーものであるが、これらは陸上勤務専用である。海上勤務ではカバーオールやフライトスーツである。

いわゆるNWU (Navy Work Uniform) タイプⅠといわれる、ブルー・グレーを廃止することは、海軍首脳陣により密かに議論されていた。「タイプⅠが廃止になっても、困る人はいないと思う」。米国海軍作戦部長ジョン・リチャードソン将軍は、直近のインタビューで答えた。その理由は、「生地が厚く、炎天下での作業時に、頭からつま先まで灼熱地獄になる」という兵士の苦情を受けていたからである。
一方で、ブルー・グレーNWUは、戦闘スタイルが好きな海上勤務の兵士には根強い人気があるが、海軍全体で見れば、不人気である。多くの兵士がその柄を「ブルーベリー柄」と呼び、それを着る理由は、「ペンキの汚れが目立たない」からであると笑っている。海軍長官でさえ、「船外に出れば、非常に目立つ迷彩柄だ」と苦笑したほどである。

新型の作業服は、全ての兵士の要求を満たすように、機能的に作りたいと海軍首脳は考えているが、具体的なデザインやアイディアは決まっていない。現在、耐火性能を持つ2種類のプロトタイプを試験している。1つは、従来のカバーオール型であり、もう1つは、ブルーのフライトスーツ型である。加えて、海軍責任者によると、カバーオールとフライトスーツのハイブリット型も検討しているとのことである。

Text: 友清仁 - FM201605

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