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米軍の次世代分隊火器向け電子補正式照準器はAIによる顔認識技術で敵味方を識別する

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アメリカ陸軍契約コマンドは、現在開発が進んでいる次世代分隊火器(NGSW)に搭載する電子補正式照準器のプロトタイプ提出の公告を出した。応募者は2019年11月4日までにプロトタイプを提出し、その中から3件が選ばれる。

参考:アメリカ軍の次世代小銃・分隊支援火器には「デジタル照準器」が装備される - ミリブロNews

電子補正式照準器はターゲットの光学映像に暗視やサーマルの映像を重ねて表示したり、距離、大気の状態、銃身長や弾薬の違いなどを考慮した狙点の補正をしたりすることで命中率、有効射程を伸ばすもの。

今回募集しているものはさらに、電子トリガーとの接続による発射タイミングの自動化、ひいてはターゲットの自動認識と追跡、顔認識技術による識別など、AI・機械学習をベースにした機能を追加の要件としている。

また、部隊間ネットワークやAR(拡張現実)ゴーグル、風力計といった外部との接続性能も重視される。他人が使用中の照準器の映像や、ドローンや衛星から得られた敵味方の位置情報といった戦術情報の取得・共有を行ったり、照準器の映像をゴーグルに投影することによって遮蔽物の後ろから銃のみを出した射撃も行える。

軍資料に掲載されている想像図。上部に搭載された直接式光学機器に自動追尾式レーザーレンジファインダーやウェポンカメラなどの映像がオーバーレイされる。またこれらは1つのコントローラーで統合制御できる。
米軍の次世代分隊火器向け電子補正式照準器はAIによる顔認識技術で敵味方を識別する米軍の次世代分隊火器向け電子補正式照準器はAIによる顔認識技術で敵味方を識別する

参考:SiOnyx社 米軍とデジタル視覚拡張システムの暗視センサ試作で2000万ドルの契約 - ミリブロNews

次世代分隊火器はM4自動小銃・M249分隊火器をリプレースすべく開発が進んでいる。有効射程と貫通能力を高めることをそのコンセプトの骨子としているが、例え6.8mm口径の弾薬を使用するといえども限界があることから、各国で照準能力の向上、戦術情報の共有による総合的な打撃力の増強を目標として照準器の研究が進められている。

参考:イスラエルのSmart Shooter社が開発した電子補正式の光学照準器「SMASH」で命中率が飛躍的に向上 - ミリブロNews

Source: Prototype Project Opportunity Notice (PPON) for Next Generation Squad Weapon - Fire Control (NGSW-FC) - W15QKN-19-R-06HD - Federal Business Opportunities: Opportunities, Army’s Next Infantry Weapon Could Have Facial-Recognition Technology | Military.com

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201908
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。


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