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BAEシステムズとヘリオス社が「リキッドアーマー」技術を共同して研究開発へ

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BAEシステムズとヘリオス社が「リキッドアーマー」技術を共同して研究開発へ
Image from BAE Systems
英国の大手航空宇宙防衛企業であるBAEシステムズが、カナダのヘリオス・グローバル・テクノロジーズ社(Helios Global Technologies Ltd)との間において、「リキッドアーマー(liquid armour)」技術の更なる研究開発に関する覚書を結んだことを発表した。

テストでは、カスタード状の素材が、高速の飛翔体を食い止めたことが示され、ケブラー素材との組み合わせによって、広範な用途での利用に期待が寄せられている。

今回の覚書締結に当たってBAEシステムズの担当責任者は、「リキッドアーマーは、兵士らに軽量かつ高い機動力を提供しながらも、防護力を増大させることができる」とし、製品化に向けた意欲を語っている。
リキッドアーマーは、衝撃を与えると硬化する液体素材によって作られ、高速の飛翔体が衝突した際、瞬時に固まってその衝撃エネルギーを吸収する。

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リキッドアーマーは、軽量化に寄与するだけでなく、様々な形状に対応できることから、肉体の広範に渡る防護力を高めることが可能となる。また、人間工学に基づいて可動部分を回避したデザインに対応することで、装着者の機動力を損なわない造りを実現する。そして、従来のケブラー製ボディーアーマーに組み込むこともできるなど、他のシステムとの統合性が高いこともその特徴に挙げられている。

研究では、こうした特性を生かした実験結果が得られている。それによると、リキッドアーマーとケヴラーという2つの素材を組み合わせることで、高い自由度と機動力を提供しながらも、最大45%の厚み軽減を図ることができるとしている。

Season 1: "Liquid Armor": Shear Thickening Fluid
2003年、リキッドアーマーは、米デラウェア大学、マサチューセッツ工科大学主導の研究チームによってその初期研究が進められており、現在までに陸軍研究所(ARL: U.S. Army Research Laboratory)と共にセラミックナノ粒子を使った新型ボディープロテクターが開発されている。


またリキッドアーマーは、2018年末までに第一試作モデルがお披露目予定にある、米軍特殊作戦司令部(USSOCOM: US Special Operation Command)主導の次世代構想、戦術襲撃軽量オペレータースーツ「TALOS(Tactical Assault Light Operator Suit)」計画にもその実装が盛り込まれている。

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