米CIAが極秘裏に作り上げた「暗殺用毒ダーツ銃」
現在でもちょっと耳を疑うような作戦をやってのけているアメリカの対外諜報機関CIA。エリア51におけるU-2偵察機の開発や、薬物や電気ショックによってマインドコントロールを行う「MKウルトラ」計画、飼いならしたネコにマイクを埋め込んで盗聴させる「アコースティック・キティ」計画、テレパシーや透視といった、いわゆる超能力の研究など、その産物は奇怪なもの、ダーティなもの、オカルティックなものが数多く存在する。
参考:重量わずか1グラム 70年代に作られたCIAのトンボ型盗聴ドローン「Insectothopter」 - ミリブロNews
1975年、アメリカ政府の国内外における諜報作戦行動を検証するチャーチ委員会の調査によって、CIAが一般市民に対する監視や通信傍受、国外での暗殺作戦など不適切な活動を行っていたことが明るみにでた。この「暗殺用毒ダーツ銃」も「不適切なもの」の1つである。
チャーチ委員会での証言によれば、この銃は毒物を封じ込めたダーツを撃ち出し、当たった相手に心臓麻痺のような症状を引き起こさせ、死に至らしめるものであるという。
ダーツはごく小さいため、撃たれた側は肌に小さな赤い点が出るだけで、それに気づかない可能性が高い。薬物の痕跡も少なく、専門家でもそれと分かって分析しなければ発見することができないほどであるという。
調査によれば、こうした兵器や毒物の開発についてはCIAが独自に行い、大統領や議会への報告は行われなかった。
公聴会の動画はこちら。当時のCIA長官、ウィリアム・コルビーがチャーチ上院議員らから毒ダーツ銃に関して「これは武力であるか」と問われた際「強力な武器である(a serious weapon)」と答えている。
これらの使用に関する正当性・合法性については「CIAの活動地域は国外である」と、合衆国憲法や法律と競合しないと答弁されたが、国外での武力使用は戦争行為であり、政治的な問題は依然解決されない。チャーチ委員会の報告書の一部はその後公開されたが、その内容の多くは未だ機密指定のままである。
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM202001
チャーチ委員会での証言によれば、この銃は毒物を封じ込めたダーツを撃ち出し、当たった相手に心臓麻痺のような症状を引き起こさせ、死に至らしめるものであるという。
ダーツはごく小さいため、撃たれた側は肌に小さな赤い点が出るだけで、それに気づかない可能性が高い。薬物の痕跡も少なく、専門家でもそれと分かって分析しなければ発見することができないほどであるという。
調査によれば、こうした兵器や毒物の開発についてはCIAが独自に行い、大統領や議会への報告は行われなかった。
公聴会の動画はこちら。当時のCIA長官、ウィリアム・コルビーがチャーチ上院議員らから毒ダーツ銃に関して「これは武力であるか」と問われた際「強力な武器である(a serious weapon)」と答えている。
Church Committee Hearings CIA William Colby 1975 - YouTube
これらの使用に関する正当性・合法性については「CIAの活動地域は国外である」と、合衆国憲法や法律と競合しないと答弁されたが、国外での武力使用は戦争行為であり、政治的な問題は依然解決されない。チャーチ委員会の報告書の一部はその後公開されたが、その内容の多くは未だ機密指定のままである。
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM202001
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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暗殺用ってのがまた・・・