公式ライセンス取得でリアルに再現されたCybergun社の電動ガン「SIG MCX」フォトレビュー

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公式ライセンス取得でリアルに再現されたCybergun社の電動ガン「SIG MCX」フォトレビュー
最近「M4」の後継者を狙う新世代のカービンとして注目が高まっているSIG社のMCXがフランスのCybergun社から電動ガンとして先日発売された。国内でも販売が伸びているようだが、実際はどのような製品なのか東大阪のガンショップFIRSTにお邪魔してレビューしてみた。

参考:フランスのエアソフト企業サイバーガンが、新作電動エアガン「SIG MCX」の初プロトモデルの写真を公開 - ミリブロNews

取材協力:ガンショップ FIRST
http://www.first-jp.com/

京都インドアフィールド「セクターファイブ」
https://sector5-kyoto.jimdo.com/
実銃SIG MCX
実銃はアサルトライフルのスタンダードであるAR-15シリーズを21世紀の技術と思想で徹底的にブラッシュアップしたもの、と言ってよいだろう。基本的なディメンションはAR-15を踏襲しているが、ダイレクト・インピンジメント方式からショートストローク・ガスピストン方式に動作方式の変更、ボタン・レバー類のアンビ化やアクセサリーレイルの装着など操作系の改善が行われ、モダンなカービンとしての要素をすべて兼ね備えたものになった。

何よりも大きな改善はストックやバレル長、使用する弾薬などあらゆる設定を簡単に変更できるモジュラー性の大幅な向上だろう。特にサプレッサーの使用を前提としているのでバレル長とハンドガード長の設定も幅広く、ハンドガードがサプレッサ前端近くまで伸びた「インテグレーテッド」な構成にすることも可能である。

モジュラー性をアピールするSIG社の公式動画。用途に合わせてストックやバレル長を簡単に入れ替えることができる。アダプターキットを使えばAR-15のアッパーレシーバーをそっくりそのまま入れ替えることができるほどAR-15とMCXの関係は深い。
SIG MCX: Redefining Adaptability (Episode 2) - YouTube

こうした特徴から軍の特殊部隊、警察のSWAT部隊での導入が進んでいる。前者ではより強力な.300BLK弾薬を使用できるコンパクトカービンとして、後者ではMP5短機関銃をリプレイスする目的で採用されるケースが増えているようだ。ガスピストン方式への変更によってバッファーチューブを省略でき、全長を短く抑えられるため、狭い室内での取り回しや、秘匿性が求められる要人警護・監視任務に有利である。

参考:シグ社・PDW用途向け超短縮型カービン「MCX Rattler」を発表 - ミリブロNews
参考:オランダ海兵隊特殊部隊が SIG MCX を受領。300BLK を使用する初の公認部隊に - ミリブロNews
参考:イスラエル海軍特殊部隊「シャイェテット13」が訓練時間の短縮・効率化を狙い、5種の火器をSIG MCXで統一化へ - ミリブロNews
参考:ドイツ警察部隊への納品が進むシグ・サワー社の新型アサルトライフル「SIG MCX」 - ミリブロNews

イギリス・ロンドン警視庁の対テロ部隊SCO19のCTSFO(対テロ専門射手)達。様々なバレル長のSIG MCXを携帯している。
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Photo United Kingdom Metropolitan Police

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電動エアガンSIG MCX
さて、今回Cybergun社がモデルアップしたSIG MCXは開発にあたってSIG社とライセンス契約が締結され、名称やロゴマークなど実物通りのものが使用されている。また開発・製造は高品質な製品作りで知られる台湾のVega Force Company(VFC)が担当している。いったいどのようなものに仕上がっているのか見てみよう。

外箱はサブマシンガンサイズである。
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公式ライセンスを結んだ証の「Official Replica」の文字。
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非常にコンパクトだが、見た目よりもずっしりとした重さを感じる。
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公式ライセンスならではの正確な刻印。
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AR-15系列をほぼそのまま踏襲していることがよく分かる。グリップもM4系の電動ガンと互換性があるそうだ。
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ハンドガードは円筒ではなくやや縦に長いデザイン。3時・9時の面が広いので取り付けるアクセサリの中には干渉するものがあるかもしれない。
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規格通りのKeymodスロット。
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ハンドガードの中にバッテリーを収めるようになっているが、見てのように内部はかなり狭く、使用できるバッテリーは限られるだろう。
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このバッテリー収納スペースの問題を解決するため、FIRSTでは別売りオプションとして、専用のバッテリーを用意している。このバッテリーでは、見た目を重視するユーザーの為、低視認性を狙ったグレイ基調のラベルとブラックソケットを採用している。
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またハンドガードが薄く開口部も多いため配線やバッテリーが見えてしまう。Firstではこれを防ぐ「目隠しシート」を標準で添付している。
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少し挿入にコツがいるが、このように中身が見えなくなる。
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付属の折りたたみ式アイアンサイトは他の金属パーツとは少し仕上げ・質感が違って見えるが、トイガンとしてはごくスタンダードな出来のものである。
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電動ガンとしての実射性能には関係がないがボルトキャリアグループが再現されている。その他、ガスブロックの調整スクリューなどもライブになっており、色々と動かして遊ぶことができる。
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チャージングハンドルをいっぱいまで引くとホールドオープンし、ホップ調整ノブが現れる。ボルトキャッチボタンを押し込むとボルトを模したカバーが前進する。
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ストックは伸縮式のワイヤーストックが付属する。短めのものでいっぱいに伸ばしてもAR-15系の伸縮ストックを少し伸ばした程度の長さしかない。
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最近はボディアーマーやプレートキャリアを正面に向けてスタンスを取ることが多い。ショルダー部分の厚みの影響もあり、長いストックでは左手が前に行き過ぎるため、ストックを短めにすることが多くなった。これに合わせてグリップも立ち気味である。
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なおストック基部はピカティニー規格のレイルになっていてストックを交換することができる。腕で銃を支える「アームブレイス」など、MCXシリーズならではのオプションパーツの発売に期待したいところだ。
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分解はM4系の電動ガンとほぼ同じ手順で行える。前方のピンはプランジャーで留められ、レシーバーから脱落することがない。
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メカボックスはVFC製のごくごくスタンダードなもの。軸受は8mmベアリング。スイッチ部分は機械式ではなくFETになっている。実射してみたところ、少しギアノイズが気になるものの初速・サイクルレートとも一般的な電動ガンという感じである。
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ホップチェンバーも特に珍しい点は見当たらない。ホップの突き出し量は少なめで「押しゴム」はゴムの円柱で硬めのものである。
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「海外製電動ガン」については「玉石混交」というのが一般的な評価だが、そうした認識を持ってCybergunのSIG MCXを見ると、あまりの「普通さ」に驚くことになるだろう。セミ・ハンドメイドの超高級なモデルでもなく、廉価な粗悪品というわけでもなく、5万円前後という現在の市場価格に見合ったスタンダードな品質を感じることが出来るはずだ。

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箱出しでも十分な性能があり、取り回しを重視するカジュアルなゲーマーやから、最新の軍装に合わせたい凝り性のマニアまであらゆる層にアピールするだろう。内部はごく普通のVer.2メカボックスであるからカスタムの楽しみも十分にある。

何より「M4くらい使いやすいけど、M4とはちょっと違う」というのが最大のアピールポイントである。VFCらしくきちんと作られた外装はスタンダードかつちょっと違った雰囲気を醸し出してくれるはずだ。「初めての銃」としても「M4の次」としても有力な選択肢となること間違いない1丁である。

本稿ではご紹介し切れなかったイメージショットと分解写真をミリブロ公式FaceBookギャラリーにて公開中。こちらも是非ご覧頂きたい。



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京都インドアフィールド「セクターファイブ」
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Photo: 弓削島一樹
Photo & Text: Chaka (@dna_chaka)
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。


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