インド・ロシア共同事業『AK-203』製造トップに、インド陸軍少将がCEO就任へ。INSASリプレイスを加速
インドが、ロシア・カラシニコフ(Kalashnikov Concern)社とのジョイントベンチャー創設に当たって、その工場トップに陸軍のサンジーヴ・センガー(Sanjeev Sengar)少将を任命する人事発表をおこなった。
Photo from ADGPI - Indian Army
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Kalashnikov AK 203 - new assault rifle for Indian forcesセンガー少将のCEO任期は4年間となり、北部ウッタル・プラデーシュ州アメイーの国営コルワ(Korwa)造兵工廠で指揮を執る。国営造兵工廠(OFB: Ordnance Factory Board)隷下の工場トップに軍服姿の陸軍将校(uniformed officer)が就任するのは、ここ数十年のインド軍史上で初めての事例。
株式の所有比率は、OFBが50.5%と過半数を超えるのに対して、ロシア側はカラシニコフ社が42%、ロソボロネクスポルト(Rosoboronexport)が7.5%となっている。
インドは「インド主導権による製造(Make in India initiative)」をスローガンに掲げ、またOFBからインド人CEOを割り当てるとして、ロシアとのジョイントベンチャー創設を決定。背景には、陸軍で予てよりの懸案として挙がっていた、OFB製造による低品質な国産制式小銃「INSAS(Indian Small Arms System)」の問題と、調達スケジュールが挙げられている。
陸軍は今年2月に、「SIG-716」小銃×72,400挺の調達契約にサインしているが、今回のロシアとのジョイントベンチャーが軌道に乗れば、それに上乗せして、AK-203小銃×65万挺の取得を要求するとみられている。
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陸海空の三軍では、小銃・軽機関銃といったこれら個人携行火器の近代化に向けて、1,200億ルピー(約1,892億円)の投入を計上しているという。
Source: Army chief’s new experiment — Major General is CEO of AK-203 rifle factory in Amethi
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