米海軍、ブルーベリー迷彩ユニフォーム「NWU Type I」の撤廃と DOTM フラッグパッチ承認を発表
米海軍は 8 月 4 日、作業用ユニフォームである「NWU (Navy Working Uniform) タイプ I」の撤廃を正式に発表した。今年 10 月 1 日付で移管作業が始まるとし、今後 3 年以上を掛けて段階的に、海軍特殊作戦司令部 (NSWC) がタクティカルユニフォームとして開発した、緑を基調にするウッドランド・デジタル迷彩を使った NWU Type III へ移り変わる計画。なお、新兵については、2017 年 10 月 1 日より NWU Type III を新たな指定作業ユニフォーム (PWU: Primary Working Uniform) として支給される。
U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 1st Class Vladimir Ramos.
Image is for illustration purposes only.
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2009 年に紹介されて以来、その色調・迷彩パターンから「ブルーベリー」迷彩ユニフォームと揶揄されてきた Type I は、「生地が厚く、炎天下での作業時に頭からつま先まで灼熱地獄になる」という理由から、現場の兵士の間ではすこぶる不評を買ってきた。しかし、支給された量が膨大であった為に、今日に至るまで新型への変更が見送られてきたという背景を持つ。
U.S. Navy photo illustration by Mass Communication Specialist 1st Class Julia A. Casper/Released
また、NWU Type I 廃止の一報と併せて、海軍はガラガラヘビのアイコンでお馴染みの「Don’t Tread On Me (DOTM) 」フラッグパッチについて、ユニフォームへ貼り付けることを正式承認したほか、ボート操縦コマンド部隊に対して新たなインシグニアを提供することも発表している。
DOTM は一時、特殊部隊 SEALs での着用を禁じられたことが取り沙汰されたが、議論が重ねられた末に、海軍特殊作戦司令部は隷下のコマンド部隊に対してその使用を認めている。
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「蛇」と「俺を踏むな」もとい「自治の自由を踏みにじるな」を意味する「Don't Tread on Me」と記された組み合わせの起源は米国独立戦争 (American Revolutionary War) に遡ることができ、ガラガラヘビ (rattlesnake) は植民地時代の米国における英国への抵抗を象徴しているとされる。
今回の海軍の発表により、Type II と Type III を対象にオプション扱いとして、海軍一般の兵士がこのフラッグを身に着けることができるようになる。
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