新型狙撃銃『Mk13 MoD7』は米海兵隊の「主力スナイパーライフル」に
バージニア州クワンティコの米海兵隊基地で、新型スナイパーライフル『Mk13 MoD7』を使ったスカウトスナイパーによる訓練がおこなわれた。
U.S. Marine Corps photo by Kristen Murphy
Mk13 MoD7は、これまで運用されてきたモデルと比較して、「距離」「精度」の両面が向上したボルトアクション式のスナイパーライフル。「.300ウィンチェスター・マグナム弾」を採用したことにより、1,200メートルほどの射程を持ち、これまで900メートルほどであったM40の射程を300メートルほど延伸。これにより戦場での優位性確保を実現している。
既に特殊部隊『MARSOC』では「主力スナイパーライフル(primary sniper rifle)」として運用されているとのことだが、海兵隊システム司令部(MCSC: Marine Corps Systems Command)では、Mk13 MoD7の配備が進めば、一般海兵においても「主力スナイパーライフル」になるとしている。
Photo by Monique Randolph
それに向けた準備が着実に進められており、既に4月上旬には現役・予備役・訓練部隊に跨るその新装備訓練を完了しているとのこと。2018年後半から2019年に掛けて配備を進める計画を打ち立てている。
また、Mk13 MoD7の配備が進むことで、その他スナイパーライフルの今後の運用も気になるところ。MCSCによると、「M40A6」については残存するものの、主に訓練用途で利用される「代替スナイパーライフル」の1つ(an alternate sniper rifle)になることが示されている。また「M110」および「M107」については、スカウトスナイパー装備セットにおける「付加的な武器(additional weapons within the scout sniper equipment set)」として引き続き運用されるという。
U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. Jon Sosner
2月に海軍省が発出した「2019会計年度の予算見積もり書」によると、Mk13ライフルはインディアナ州の海軍海上戦闘センター・クレーン(NSWC-CD: Naval Surface Warfare Center Crane Division)を契約元とし、単価12,000ドル(=約127万円)×356挺、総額約427万ドル(=約4億5,000万円)の予算と共に「2018年5月にその第一陣がデリバリー予定」であること示されていた。
U.S. Marine Corps photo by Kristen Murphy
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