エストニア軍の新制式小銃コンペでSIG社がLMT社に2度目の異議申し立て
エストニア軍のルイス・マシーン・アンド・ツール社(LMT: Lewis Machine & Tool Company)による新制式小銃の受注獲得について、コンペを争っていた米国シグ・サワー社( US Sig Sauer inc.,)が、敗戦を不服として2度目の異議申し立てをおこなっていたことが分かった。
Photo from Lewis Machine & Tool Company (LMT)
関連記事:
エストニア軍向けの新制式小銃採用プログラムで試験結果の不正が発覚
シグ社による異議申し立てを振り返ると、1度目の主な争点としては、①調達委員会から提示された要求文書の中に『過去5年間で25,000挺の供給実績』とあったが、ニュージーランド国防軍が9,000挺を購入したに過ぎなかったという点と、②内部告発によって、試験中の故障の一部が記録されていないことが分かり、1.5メートルの落下試験において、ストックとドットサイトが機能を停止に至った点が挙げられている。この中で調達委員会はとりわけ②を最も問題視していたと伝えられている。
以上2点の異議申し立てを受けて、1月17日に国防投資センター(ECDI: Estonian Centre for Defence Investments)で入札委員を務めるラウーノ・サーク(Rauno Sirk)大佐が、契約無効の判断を下すに至った。
そして先日、シグ社が現地代理店を通じて2度目の異議申し立てを提起。その中でシグ社は、テストの際に使用されたスリングに疑いの目を向けており、「当初LMT側が提案の中で示していたマグプル(Magpul)製とブラックホーク(Blackhawk)製ではなく、ブルーフォース(Blueforce)製ではなかったか」と言及。しかしながら調達委員会はこれを一蹴していることが伝えられている。
Source: Sig Sauer Inc. contests LMT firearms procurement for second time
以上2点の異議申し立てを受けて、1月17日に国防投資センター(ECDI: Estonian Centre for Defence Investments)で入札委員を務めるラウーノ・サーク(Rauno Sirk)大佐が、契約無効の判断を下すに至った。
その後、検証作業が進められた中で、調達委員会は「問題提起されていた2点について、いずれも取り除ける内容だ」と判断。LMTの受注業者たる地位は回復された。問題視されていた落下試験の結果については、「試験がおこなわれた際に銃床および光学照準器がどのように取り付けられていたのか、そして具体的どのような損傷・障害を受けたのか、明確な再現性がなかった」と結論付けている。「SIGが調達要件を満たすとしているLMTの提案と、その選定結果の両方について異議を申し立てている」
— ミリブロNews (@militaryblogjp) 2018年12月20日
関連記事:
エストニア軍の新制式小銃に米国『ルイス・マシーン・アンド・ツール(LMT)』社が受注獲得https://t.co/l2HmmJmOelhttps://t.co/uD7oxbrT6h
そして先日、シグ社が現地代理店を通じて2度目の異議申し立てを提起。その中でシグ社は、テストの際に使用されたスリングに疑いの目を向けており、「当初LMT側が提案の中で示していたマグプル(Magpul)製とブラックホーク(Blackhawk)製ではなく、ブルーフォース(Blueforce)製ではなかったか」と言及。しかしながら調達委員会はこれを一蹴していることが伝えられている。
Source: Sig Sauer Inc. contests LMT firearms procurement for second time
★この記事へのコメント
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント