米陸軍が歩兵旅団戦闘チームに防護力・精密火力・機動力を提供する新型『MPF』軽戦車×500輌配備を計画
米陸軍が、次世代戦闘車輌の一環にある『機動防護火力(MPF: Mobile Protected Firepower)』車輌の早期受領を求める中で、コンペに参戦した2社が12月に選定された後、各12輌の試作品を製造する。
Photo Credit: U.S. Army
MPF計画は陸軍にとって最も重要なニーズの1つにある最新の軽戦車(light tank)を選択する過程となり、とりわけ歩兵旅団戦闘チーム(IBCT: Infantry Brigade Combat Team)に対して、①防護プラットフォーム、②圧倒的な精密火力、③様々な地形条件での高い機動力の提供を掲げている。
陸軍によると、試作車輌はリーサリティー(殺傷性)、生存性、機動性といった一連の項目で厳しい篩(ふるい)にかける作業を2020年3月に始めるとしている。また第82空挺師団の軽歩兵部隊でも、翌年後半に現場兵士の意見を得るための評価試験が実施される。In this photo from 1986, M551 Sheridan light tanks cross the desert during an Opposing Forces exercise at the National Training Center, California. The M551 left regular service in 1996. A new lightweight armored combat vehicle, the Mobile Protected Firepower vehicle, will be tested by 82nd Airborne Division Soldiers in March.
Photo Credit: John Snyder
国際装甲車輌カンファレンス(International Armored Vehicles USA)の檀上で、計画策定局・陸上戦闘システムズ(Program Executive Office Ground Combat Systems)のデービッド・ドップ(David Dopp)計画マネジャーは、「歩兵が徒歩またはハンヴィーで移動していた際に、敵の要塞や掩体(えんたい)、車輌に出くわした場合、今は全て停止を余儀なくされている」「しかしもしMPFがあれば、我が軍はそれらを突破することができるだろう」とその必要性を語っている。
MPFは105mm砲と7.62mm同軸機銃で武装し、重量はM1エイブラムスより軽量な40トン以下、そして機動力もエイブラムスを超えるものであり、歩兵が向かうところに随伴することが示されている。
陸軍は2022会計年度にベンダー1社を選定し、2025会計年度に約500輌の配備を始めたいと考えている。
Source: 82nd Airborne infantry Soldiers to test light tank next year
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