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米陸軍特殊部隊『デルタフォース』と軍用犬に追い詰められ、ダーイシュ(IS)首領「バグダディ容疑者」が爆死

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米陸軍特殊部隊『デルタフォース』と軍用犬に追い詰められ、ダーイシュ(IS)首領「バグダディ容疑者」が爆死
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イラクとシリアにまたがる地域で活動し、またそのシンパシーを持つ者による蛮行が各地で繰り広げられ、世界中を震撼させたテロ組織「ダーイシュ(IS)」。その首領「バグダディ(Baghdadi)」こと本名「イブラヒーム・アッワード・イブラヒーム・アリー・アル・バドリー・アル・サマッライ」容疑者が、米軍最精鋭の特殊部隊、陸軍『デルタフォース』に追い詰められた末に自決した。

作戦は、バグダディ容疑者から繰り返し性的暴行を加えられた末に死亡した米国人の女性援助活動家、「カイラ・ジーン・ミューラー(Kayla Jean Mueller)さん(当時26歳)にちなみ、『Kayla Mueller』と名付けられている。

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米国によって2,500万ドル(約28億円)もの懸賞金がぶら下げられたその男の所在に繋がる情報は、イラク情報当局がダーイシュ捕虜の尋問から複数聞き出していたようだが、中でも2ヶ月前にバグダードで身柄を拘束された「Mohammed Ali Sajet」が、バグダディ容疑者追跡の重要な情報を握っていた。Sajetは、2015年からダーイシュのメンバーとして活動し、婚姻によってバグダディ容疑者と親族関係となっている。イラク当局の尋問に対して、シリアで出没する可能性のある場所を吐露し、バグダディ容疑者へ荷物を届ける役割の「運び屋」の素性を吐いたことで核心に迫った。

またバグダディ容疑者をよく知るトップ補佐官の1人である「Ismael Ethawi」は、諜報機関に対して、バグダディ容疑者がこれまで幾度となくどのようにして捕縛を回避してきたのかなど、彼にまつわる身辺情報を売り渡したことが報じられている。

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これらの情報は中央情報局(CIA)が精査し、1つのアタリを導き出し、国防総省に提出され今回の作戦決行に至ったようだ。なお、クルド人率いるシリア民主軍(SDF: Syrian Democratic Forces)のマズロウム・アブディ(Mazloum Abdi)司令官はツイートの中で、「バグダディに関する情報を5ヶ月間収集していた」とも述べている。

米軍はイラク北部から8機のヘリコプターを離陸させた。急襲部隊は日曜早朝の暗闇の中、敵支配地域を何百マイルも飛行。シリアに介入しているロシアの管轄空域を通過するため、事前に了承を得ていたことも明らかとなっている。

26日17時頃、トルコ国境まで約5キロメートルとなるシリア北西部イドリブ県のバリシャ村で作戦決行。同日深夜にデルタフォースを載せたヘリコプターがトルコ側から侵入し銃撃戦が開始。
タイム誌によると、デルタフォースはイラクのエルビルから、攻撃ヘリコプター「アパッチ」をエスコート役とし、複数の「チヌーク」と共に飛び立ったとしている。この他にもデルタフォースの地上展開を空から火力支援するために固定翼機も投入されている。(マーク・エスパー(Mark Esper)国防長官は後に、「チヌークを主として、幾つか異なるタイプの航空機投入を確認した」としている)

また、英タブロイド「サン」に掲載されたイラストの中には、アジト急襲チームとして「ヘリコプター×8機に分乗したデルタフォース隊員×70名」のテキストが確認できる。
アジトへアプローチした際、地上から攻撃を受けながらもダーイシュ戦闘員×約10名を殺害。一方で米側におけるこの銃撃戦による損耗な無かったとされる。
ちなみに、バグダディ容疑者がこの村のアジトに到着したのは、実は急襲作戦が決行されるわずか48時間前だったようだ。

Aftermath of raid on Isil leader Abu Bakr al-Baghdadi

アジトに到着後、ブービートラップを避けるため壁を破って建屋内部へ突入。この際にも銃撃戦となっており、多数の戦闘員を射殺したことが報じられている。
その後、デルタフォースと複数の軍用犬(K-9)が建屋内のトンネルでバグダディ容疑者を追い詰めた。同容疑者は、着用していた自爆ベスト(報道によっては「自爆ベルト」となっている)を起爆させて爆死。この自爆によって妻×2名と子供×3名が巻き添えで死亡した。後におこなわれたDNA鑑定の結果、肉片はバグダディ容疑者のものと確認されたという。
なおこのトンネルそのものを指し示すかは明らかとなっていないが、決定的な情報を提供したSajetは尋問時に、「彼(バグダディ容疑者)は幅5~6メートルある全長8メートルほどの地下トンネルにいた。クルアーン(コーラン)や宗教書籍などの蔵書があった」と語っている。

ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領はバグダディ容疑者殺害の一報について当初、「米側の負傷者無し」と発言したが、エスパー国防長官は「メンバー×2名が負傷するも軽傷であり既に職務に復帰している他、軍用犬×1頭が負傷した」と述べている。なお作戦に参加した軍用犬の犬種については、軍用犬として適性の高い「ベルジアン・マリノア」または「ジャーマンシェパード」と考えられ、後に回復したことが伝えられている。

海軍特殊部隊「SEAL Team 6(a.k.a. DevGru)」が、「9.11」米同時多発テロ事件の首謀者、「オサマ・ビン・ラディン(Osama bin Laden)」容疑者を殺害した当時、様々なメディアで特集が組まれたように、早くもデルタフォースにフォーカスを当てた特集コンテンツが次々と投稿されている。

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Source: U.S. troops launched 'dangerous and daring nighttime raid' to attack Baghdadi, The last days of a butcher: Captured confidant of al-Baghdadi who betrayed him to Delta Force describes the ISIS leader's 'excellent hiding tactics' and says his underground bunker was filled with religious texts, Inside Delta Force – the Baghdadi-killing US army unit so secret the Pentagon won’t even admit it exists

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