トヨタ製ハイラックス、ランクルをベース車輌とした米軍特殊部隊の『特別設計・規格外市販車輌(PB-NSCV)』計画

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米軍特殊作戦司令部(USSOCOM)が2月末の「特別設計産業展(Purpose Built Industry Day )」で使用した『特別設計・規格外市販車輌(PB-NSCV: Purpose Built Non-Standard Commercial Vehicle)』と題したスライド資料を公開した。2019会計年度から5ヶ年を掛けて、総額1億7,290万ドル(=約184億円)の資金が投入されるその計画概要が示されている。

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Representational photo.
PB-NSCVは、トヨタ製ランドクルーザーをはじめとした市販車輌を文字通りの規格外にカスタマイズした特別仕様の車輌とし、荒れ地の広がる紛争地での利用に特化させることを想定している。現地の道路・車事情に対応しながらも目立たなくすることで、精鋭隊員の活動を円滑に支援することがその主要な目的となる。


Screenshot from Purpose Built Industry Day's Slide Sheet
トヨタ、フォード製ピックアップ車輌をベースにした現行の規格外市販車輌では、360度全周装甲、C4ISR統合化、オフロード用サスペンション、航空機輸送対応、デュアル・オルタネーター仕様、ランフラットタイヤを持ち、平均故障間隔(MMBOMF: Mean Miles Between Operational Mission Failure)をJLTVと同レベルの2,400マイル(=約3,900キロメートル)としている。

一方の特別設計のコンセプトでは、市販車に依存しない共通シャーシ/ドライブトレイン、交換可能な外装を使用して周囲に違和感を与えない、10~15年に1・2回の組み換えとするライフサイクル、市販車以上の耐久性・耐荷重性能・走破性を持つことが求められている。


Land Cruiser 200
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Ford Ranger
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ベース車輌として挙げられている具体的な車種は、①トヨタ・ハイラックス ヴィーゴ(Hilux Vigo)、②ランドクルーザー(Land Cruiser 200)、③フォード・レンジャー(Ford Ranger)。カスタマイズに当たって外寸は、H-53およびH-47での輸送が可能なものとなり、ペイロードは現行車両が最大2,200ポンド(=約1トン)に対して3,000ポンド(=1.5トン)に拡大されることが求められている。なお、トヨタ車については「ミッション距離」として300マイル(=約480キロメートル)が、一方のフォード車は500マイル(=約800キロメートル)であることが求められている。
また武装については、M240B/G、M249 SAW、Mk46 5.56mm、Mk48 7.62mmが両車種に取り付けでき、トヨタ車においてはブローニングM2重機関銃が、フォード車は遠隔操作式の無人銃架(RWS: Remote Weapons Station)の設置がおこなわれる。

PB-NSCVに対する予算計画は下記の通り。
2019会計年度:3,710万ドル(=約39.4億円)
2020会計年度:4,030万ドル(=約42.8億円)
2021会計年度:3,750万ドル(=約39.8億円)
2022会計年度:2,870万ドル(=約30.5億円)
2023会計年度:2,930万ドル(=約31.1億円)

この日行われた説明会には、バテル記念研究所、ベア・ディフェンス、フライヤー・ディフェンス、ゼネラル・ダイナミックス・オードナンス・タクティカル・システムズ、ジャンケル・タクティカル・システムズ、テキストロン、アーマード・グループといった装甲車輌開発を得意とするメーカーの他、政府系の連邦監獄工業会社(UNICOR)・FCI Gilmerが出席者リストにその名を連ねている。

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