「低炭水化物ダイエットで潜水時間が向上」米特殊作戦司令部が検討
食事から糖分や穀物といった炭水化物を減らすことで脂肪の燃焼を促す「低炭水化物ダイエット」が、効率よく減量できるとブームになって久しいが、アメリカ軍は健康面以外でのメリットに注目しているようだ。
Photo by Staff Sgt. Henry Gundacker
アメリカ軍特殊作戦司令部SOCOMの科学技術部門ディレクターのリサ・サンダーズは、特殊作戦関係者が集まる見本市SOFICで、低炭水化物ダイエットによってダイバー達の潜水時間を伸ばすことができると講演した。
低炭水化物食によって血糖値が降下すると体内のケトン体が異常に増量した「ケトーシス」という状態になる。ケトーシスの状態では代謝システムの変化によって血中の酸素の使用量が抑えられ、結果として酸欠に強くなるのだという。
人工的にケトーシスを作り出すことについて、サンダースは技術的には完成しているが、倫理的な面で問題があるとコメント。軍はこれまで兵士の強化について、トレーニングの効率化や装備の増強といった身体外部での施策を行ってきた。しかし食事や投薬、手術といった方法での「人体改造」について、命令で強制することができるのかという部分が議論になっているという。
眼球への注射で夜間視力を一時的に得たり、脳・神経への電気刺激で能力を向上したりなど、既に「人体改造による強化兵士」というのはフィクションのものではなくなりつつある。戦争状態に陥った時、どこまで歯止めをかけることができるだろうか。
参考:
深海魚に由来の光感受性物質を利用する「ナイトビジョン目薬」の人体実験に成功。暗闇で 50m 先を視認 - ミリブロNews
米軍トップチーム導入の「能力覚醒ヘッドセット」の実力は?田村装備開発協力『ヘイロー・スポーツ』検証実験 - ミリブロNews
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201906
人工的にケトーシスを作り出すことについて、サンダースは技術的には完成しているが、倫理的な面で問題があるとコメント。軍はこれまで兵士の強化について、トレーニングの効率化や装備の増強といった身体外部での施策を行ってきた。しかし食事や投薬、手術といった方法での「人体改造」について、命令で強制することができるのかという部分が議論になっているという。
眼球への注射で夜間視力を一時的に得たり、脳・神経への電気刺激で能力を向上したりなど、既に「人体改造による強化兵士」というのはフィクションのものではなくなりつつある。戦争状態に陥った時、どこまで歯止めをかけることができるだろうか。
参考:
深海魚に由来の光感受性物質を利用する「ナイトビジョン目薬」の人体実験に成功。暗闇で 50m 先を視認 - ミリブロNews
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Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201906
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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