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ロシア企業が新しい対ドローンシステムとして電磁気銃を公開

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※本記事の引用元は2021/02/23に投稿されたものであるため最新情報ではありませんが、興味深い記事であると判断し、掲載致します。

ロシア企業が新しい対ドローンシステムとして電磁気銃を公開
Pishchal electro-magnetic gun (For Illustration Purpose Only)

 ロシアの国有企業であるロスオボロン・エクスポート社(主に武器輸出を行う)が、ドローンシステムへの対抗策として電磁気銃を公開した。公開は、アラブ首長国連邦で行われた国際武器展示会「IDEX 2021」にて行われた。

 電子戦システムに分類される当機器は、防空システムで迎撃しにくい小型航空兵器を寄せ付けないことから、歩兵による警備の際に有効であるとされている。

 当機器の主な用途として、下記の2点が公開時に言及されている。

・ドローン群(ドローン・スウォーム)に対する対抗策
 ロシア軍は小型対空ミサイル・電子戦装置など様々な対ドローン兵器を保有しているが、移動のしにくさや展開に時間がかかるなどの問題点があり、機動力のあるドローンが複数飛来した際の迎撃に課題があった。対して、電磁気銃は歩兵が容易に携行でき、展開および迎撃態勢を整えるまでの時間を大幅に短縮できる。当機器を軍に正式導入する際には、重量3~5 kg、射程距離2 km程度となるように性能改善を行うとのことである。

・他の防空システムとの併用
 当機器は短射程地対空ミサイルを併用することで、さらに有効なドローン迎撃システムを構築できると考えられている。飛来するドローンの距離および高度が電磁気銃の有効範囲を超えている場合はミサイルで対抗し、ミサイルが迎撃しきれなかった場合は電磁気銃が迎撃することで、ドローンに対する強固な防衛が可能となる。


 ロシア軍は最終的に、射程距離6 km、高度上限3.5 kmまで有効な防空システムを目指して研究開発を進める方針である。
松井の所見:
 ロシア軍は、イグラ(Igla)シリーズなど歩兵携行型の対空兵器が充実している。米国の防空システムが航空機と地上兵器の連携によって射程範囲拡大および精度向上を目指しているのに対し、ロシア軍は地上兵器と歩兵が連携して防空システムを構築するようである。自衛隊では、91式携帯地対空誘導弾(通称:PSAM)が配備されており、陸海空自衛隊の部隊自衛および基地防空に使用される。防空システムにも電子戦システムが導入されるようになった現代において、自衛隊の防空システムもまた、更なる技術導入と防空システムの改善の余地が生まれたのではないだろうか。

出典:ディフェンス・ポスト「Russia Displays Range of Counter-Drone Systems at IDEX 2021」


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ロシア企業が新しい対ドローンシステムとして電磁気銃を公開


Matsu (@mattsannENG)
原子核工学を専攻し、量子光学まで専門性を発展させる。その後、航空系防衛製品の輸入関連に従事。現在は田村装備開発(株)のミリブロ担当としてNews記事を執筆している。
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