中国兵器工業集団 (NORINCO) が開発を進める「エクソスケルトン」は山岳地などでの運用を想定か
戦闘モノの SF 作品でお馴染みのパワード・アーマースーツだが、現実世界においては、近未来の戦場での利用を想定した「エクソスケルトン (外骨格) システム」の開発が着々と進められている。
中国の軍事フォーラム「CJDBY.net」では、中国国営の軍事企業により開発が進められている同国初の軍用エクソスケルトンについて、その構想などを示す最新情報が掲載された。
これは今年 6 月のプレゼンテーションの席で、中国兵器工业集团公司 (NORINCO, ノリンコ: China North Industries Group Corporation) の 202 兵器研究所が示したもの。
昨年 11 月に広東省珠海で開催された中国国際航空宇宙博覧会 (2014 Zhuhai Airshow) において展示されたシステムの改良版とみられている。
イラストでは、アーマーを着込み、中国版 OICW (Objective Individual Combat Weapon: 個人主体戦闘武器) である「ZH-05」スマートライフルと思しき小銃を携えた重装備の人民解放軍 (PLA) 兵士の姿と共にエクソスケルトンが描かれている。
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またフォーラムには、強化型モーターの搭載や、大型化されたバッテリーパック、股関節部の改良などが示され、敵の銃火を浴びる中でも機敏に動くことができるものと推測されている。
そしてこの種のエクソスケルトンではバッテリーの問題に伴って数時間程度の運用しか出来ないことが多いが、開発チームでは改善をおこなうことで従来では考えられなかった山岳部や戦場の最前線での運用にも期待を寄せているようだ。50 キログラム程の重量がある弾薬や荷物の運搬の他、十分な充電を伴えば毎時 4.5 キロメートルの速さで 20 キロメートル程の距離を移動が可能としている。
CJDBY.net 2015/07/10
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