米陸軍の「ゲームチェンジャー」な新装備『ENVG-B』が完全作戦能力(FOC)獲得へ。NGSWは絞り込み選定実施
米陸軍将来司令部(AFC: Army Futures Command)のジョン・マレー(John M. Murray)大将がバージニア州フォートマイヤーでおこなわれた新装備展示の壇上で、「改良版の双眼式夜間暗視装置、『ENVG-B(Enhanced Night Vision Goggle-Binocular)』が7月31日にも完全作戦能力(FOC: Full Operational Capability)に達する」と明かした。
Photo from U.S. Army Acquisition Support Center (USAASC)
その第1陣はカンザス州フォート・ライリーの第1歩兵師団・第2機甲旅団戦闘チームの兵士に向けて配備される。
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ENVG-Bは、「ナイトビジョン」と「サーマルセンサー」の両方の能力を備え、装着者に立体的な奥行きのある視覚を提供する。M4カービンを使って試したところ、100%の確率で射撃能力の改善がみられた他、ターゲットの検出能力は300%向上し、射撃時に掛かる時間は30~50%向上するなどが報告されている。そのため陸軍は「ゲームチェンジャーな製品だ」としてその配備に期待を寄せている。
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これについてはデイビッド・ホドゥネ(David Hodne)准将が大手軍事メディア「ミリタリータイムズ」の取材に対して、「陸軍は8月までに2回目の試作機会通知(PON)に参加した幾つかの銃器メーカー(いずれの企業名も非公開)のプロトタイプによる実射試験で絞り込み選定(ダウンセレクト)をおこない、最大3社が次の試験段階へ進むだろう」「そして更なるテストを経て、2022会計年度の第1四半期までに勝利デザインを選定したい」と語っている。
なおNGSWについては、近接戦闘任務に従事する最前線の兵士×約10万名を対象に限って配備が進められる見込み。
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また開発中となっているもう1つの注目の新装備は、現行「M4カービン」「M249分隊支援火器(SAW)」からのリプレイスとなる6.8mm弾を使う「次世代分隊火器(NGSW: Next Generation Squad Weapon)」が挙げられる。
Photo Credit: U.S. Army photo by Pfc. Matthew Marcellus
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なおNGSWについては、近接戦闘任務に従事する最前線の兵士×約10万名を対象に限って配備が進められる見込み。
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タグ :ENVG-BEnhanced Night Vision Goggle-BinocularNGSW次世代分隊火器Next Generation Squad Weapon6.8mm完全作戦能力FOCFull Operational Capability
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