ブラックウォーター創設者エリク・プリンス氏の香港企業が中国最大のセキュリティー訓練学校を取得
香港のフロンティア・サービス・グループ社(FSG: Frontier Services Group Ltd)が、中国のセキュリティー訓練とその施設を提供している「国際警備防衛学校(ISDC: International Security and Defense College)」の25%を取得したことを発表した。ロイター通信が報じている。
Screen shot from International Security and Defense College (IDSC)
FSGは既報の通り、米国の民間軍事会社としてその名を轟かせた「ブラックウォーター(BlackWater)社」の創設者で、元海軍特殊部隊SEALのエリク・プリンス(Erik Prince)氏が共同設立者として名を連ねている企業。また、プリンス氏と言えば、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権下で第11代の教育省長官に就任したベッツィ・デボス(Betsy DeVos)氏の実弟でもある。
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そのFSG社は、習近平国家主席の肝煎りで進められている新シルクロード構想の「一帯一路(One Belt and One Road)」に商機を見出しており、中国マーケットへの積極的な進出を図っている。今年3月には、雲南省と新疆ウィグル自治区に新たな拠点を開設する計画が報じられている。
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一対一路構想の拡大が進み、中東・欧州への道筋ができる中で、パイプラインや鉄道、発電所などの建設が増える。そしてそれらの多くは不安定地域でおこなわれるため、そのリスク回避のためのビジネスチャンスが訪れるという公算になる。既に、世界的規模で展開している欧米の多くの民間警備企業が進出を狙っている他、中国国内の同業者らもそれを迎え討つ格好で商機を見計らっているようだ。
ロイター通信のインタビューに対してFSG社は、「近接警護(close protection)や運転技術(defensive driving)、カージャック対策(counter carjacking)の他に文化的意識(cultural awareness)といったスキル向上を目指している」「我が社は、銃を使った訓練の提供はおこなわず、全て非武装で対処する方法を提供する」としている。
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今回FSG社が触手を伸ばしたISDCは、北京市順義区に本部を置き、2011年に創設された中国初のアンチ・バイオレンス&テロリズム訓練学校。国内唯一の民間訓練施設として始まっており、東京ドーム30個分に相当する350エーカー(=1,416,450平方メートル)もの敷地を持ち、レスリングホール、ジム、ロッククライミング、ラぺリング、近接戦闘(CQB)訓練場など…基礎体力作りからあらゆる状況を想定した訓練までおこなえる充実の施設が用意されている。
Screen shot from IDSC
「中国最大のセキュリティー訓練学校」とも言われ、そこでは、軍隊での利用の他に、警察特殊部隊、鉄道・空港警察といった法執行機関による利用も見込まれた「世界クラスの訓練コース」が提供される。
Screen shot from IDSC
ロイター通信のインタビューに対してFSG社は、「近接警護(close protection)や運転技術(defensive driving)、カージャック対策(counter carjacking)の他に文化的意識(cultural awareness)といったスキル向上を目指している」「我が社は、銃を使った訓練の提供はおこなわず、全て非武装で対処する方法を提供する」としている。
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