カナダ国防研究開発所DRDCが小火器評価基準策定のためのFSAR計画を開始
何をどのようにテストすればよい銃を選び取ることができるのか……予算も時間も限られた軍にとって、評価プロセスの策定は必須である。カナダ国防省のDRDC(Defence Research and Development Canada……カナダ国防研究開発所)が、評価基準策定のための調査であるFSAR(Future Small Arms Research……将来小銃研究)計画を開始したとアナウンスした。
関連記事:
⇒カナダ軍向け新型アサルトライフルの開発コンセプト
現在カナダ軍はC7A2自動小銃を使用しているが、先日ミリブロNewsでもお伝えしたとおり小火器の更新が間近に迫っていると言われている。小銃をどのように評価するか、その方法や基準は多岐に渡る。DRDCは形状、機構、口径、照準器、拡張性……などあらゆるパターンの研究と測定を行い、そのデータを軍に提供することで彼らが最適なものを選ぶのを支援している。
参考:コルト・カナダが開発中の次世代型ライフル「MRR C7/C8 Upgrade」 アメリカ海兵隊も開発に参加中 - ミリブロNews
FSARは2014年にスタート。それ以前の新型小銃のテストプログラムを統合する形で現在にいたる。例えば、2009年には Soldier Integrated Precision Effects Systems (SIPES……統合精密射撃システム)計画として、軽量薬莢のテレスコープ弾や火力増強用の12ゲージ散弾/または40mmランチャーアタッチメントのテストを行っている。
新型弾薬のテストベッド「NOT MAN FIREABLE(人による射撃は不可)」の但し書きがある
ブルパップ方式の有効性に関する試験。想定される実銃と同サイズのレールフレームを用いて照準速度等の取り回しや弾倉の出し入れなどが試験される。なおDRDCの研究者は現在もブルパップ方式をかなり有力な選択肢として考慮しているようだ。
反動の大きさのテストに用いられた各種センサ搭載のレミントン870。反動が兵士に与える疲労や命中精度の低下、精神的影響について調査が行われた。
照準器による照準速度や見やすさのテスト。異なる種類の照準器を角度を変えてマウントしたものや上下2段式、電子式など様々なタイプのもので試験が行われる。
今回はコルト・カナダが開発中の次世代型ライフル「MRR C7/C8 Upgrade」で予定されている「SWORD」のようなネットワーク統合型電子式照準器のデザインとその有効性に関するデータの取得が中心になるようだ。
参考:Androidスマートフォンを使用した統合情報システム「SWORD」をアメリカ陸軍がテスト - ミリブロNews
研究者は「制式小銃選定のような大規模な評価プロセスでは、業界の人達が一体何によって評価されるのかを理解できるよう、特性評価メソッドが重要になる。何をどのように評価されるかが伝われば、私達の兵士は必要な装備を必要な時に受け取ることが可能になるだろう」と、調査の重要性について語っている。
Sources: Army News (National) | Canadian Army | Article | Researchers guide Army’s search for tomorrow’s small arms weapon system
Defence Research and Development Canada | News | The evolution of the smart gun
Defence Research and Development Canada | News | Studying weapons recoil to provide the CAF with the best small arms
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201702
参考:コルト・カナダが開発中の次世代型ライフル「MRR C7/C8 Upgrade」 アメリカ海兵隊も開発に参加中 - ミリブロNews
FSARは2014年にスタート。それ以前の新型小銃のテストプログラムを統合する形で現在にいたる。例えば、2009年には Soldier Integrated Precision Effects Systems (SIPES……統合精密射撃システム)計画として、軽量薬莢のテレスコープ弾や火力増強用の12ゲージ散弾/または40mmランチャーアタッチメントのテストを行っている。
新型弾薬のテストベッド「NOT MAN FIREABLE(人による射撃は不可)」の但し書きがある
ブルパップ方式の有効性に関する試験。想定される実銃と同サイズのレールフレームを用いて照準速度等の取り回しや弾倉の出し入れなどが試験される。なおDRDCの研究者は現在もブルパップ方式をかなり有力な選択肢として考慮しているようだ。
反動の大きさのテストに用いられた各種センサ搭載のレミントン870。反動が兵士に与える疲労や命中精度の低下、精神的影響について調査が行われた。
照準器による照準速度や見やすさのテスト。異なる種類の照準器を角度を変えてマウントしたものや上下2段式、電子式など様々なタイプのもので試験が行われる。
今回はコルト・カナダが開発中の次世代型ライフル「MRR C7/C8 Upgrade」で予定されている「SWORD」のようなネットワーク統合型電子式照準器のデザインとその有効性に関するデータの取得が中心になるようだ。
参考:Androidスマートフォンを使用した統合情報システム「SWORD」をアメリカ陸軍がテスト - ミリブロNews
研究者は「制式小銃選定のような大規模な評価プロセスでは、業界の人達が一体何によって評価されるのかを理解できるよう、特性評価メソッドが重要になる。何をどのように評価されるかが伝われば、私達の兵士は必要な装備を必要な時に受け取ることが可能になるだろう」と、調査の重要性について語っている。
Sources: Army News (National) | Canadian Army | Article | Researchers guide Army’s search for tomorrow’s small arms weapon system
Defence Research and Development Canada | News | The evolution of the smart gun
Defence Research and Development Canada | News | Studying weapons recoil to provide the CAF with the best small arms
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201702
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
★この記事へのコメント
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント