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中国の警察特殊部隊が新疆ウィグル自治区の「ビン・ラディン ハウス」レプリカ施設で襲撃訓練。ST6をお手本か

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国営・中国中央テレビ(CCTV: China Central Television)が、ゴールデンタイム枠において、警察系特殊部隊(武警)の訓練風景を収めた映像を放映した。
映像35秒付近を見てみると、「ビン・ラディン ハウス」とそっくりな造りをした建屋に対して襲撃訓練をおこなっているシーンが確認できる。放送の中で「ビン・ラディンハウス」の模倣についての言及こそないももの、写真を見比べれば明らかに類似していることが分かる。

中国の警察特殊部隊が新疆ウィグル自治区の「ビン・ラディン ハウス」レプリカ施設で襲撃訓練。ST6をお手本か
Screen shot from CCTV

中国の警察特殊部隊が新疆ウィグル自治区の「ビン・ラディン ハウス」レプリカ施設で襲撃訓練。ST6をお手本か
Illustration from CIA

初報したニューヨークタイムズによると、このレプリカ施設が取り上げられたのは初めてでは無く、新疆ウィグル自治区にあるようだ。同自治区は、中国政府による迫害、信教の抑圧など、少数民族であるトルコ系イスラム教徒のウイグル族に対する慈悲無き弾圧でくすぶっている。そしてこの3月初めには、ダーイシュ(Daesh, IS, Islamic State, ISIS, ISIL)が初めて、明確に「中国」をターゲットとしたテロ予告を公表するなど、その緊迫が増している。

また、ビジネスインサイダーは今回の放送について、「中国が米海軍特殊部隊ST6(SEAL Team 6, a.k.a. "DevGru")による作戦成功をお手本とし、その模倣をおこなっていることは明らかだ」とした上で、「彼らの特殊部隊が、海外でテロ組織との戦闘に参加するか、はたまた少数派のウィグル族を弾圧するためのものかは明らかではない」としている。

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一方の中国国内では、「模倣して革新することは、閉じ籠って作業するよりも優れている」とし、他国の精鋭部隊がおこなった作戦をお手本として、自国部隊が磨きを掛けることに肯定的な意見が出されている。

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