ポルトガルがFNハースタルと小火器調達を契約。SCAR、MINIMI、FN40GLを供給へ
ポルトガル陸軍の「降車兵システム計画(Sistemas de Combate do Soldado)」における次期制式小銃に、FNハースタル社から提案されていた『SCAR』アサルトライフルが選定された。FNによるSCARの受注獲得は、同じくコンペに参加していたドイツH&K社の「HK416」を打ち負かしての勝利となる。
Photo from FN Herstal
This photo is for illustrative purposes only.
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難航するポルトガル軍の小火器刷新計画
NATO支援調達局(NSPA: NATO Support and Procurement Agency)は21日、ポルトガル陸軍に向けたライフル、グレネードランチャー、マシンガンの供給契約について『FNハースタル』社と契約を交わすと発表。
Photo from FN Herstal
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対象火器として、①SCAR、②MINIMI、③FN40GLグレネードランチャーの名が挙げられている。なお①、②については、共に5.56mm版と7.62mm版の供給が示されている。
NSPAが当初発出した提案依頼書(RfP)によると、取得総額は最大で4,280万ユーロ(=約54億円)の案件とされ、2022年までに5.56mmアサルトライフル×11,000挺、7.62mmアサルトライフル×300挺、5.56mmマシンガン×830挺、7.62mmマシンガン×320挺、グレネードランチャー×1,700挺、ショットガン×380挺、サイト×3,400個、そして7.62x51mm NATO弾仕様のプレシジョンライフル×450挺が盛り込まれている。
またコンペ参加企業の提案モデルについては当初、「少なくとも2つのNATO諸国において標準採用されていなければならない」とする優先条件が提示されていたものの、その後基準が引き下げられ論議を呼んだ経緯がある。
軍ではこれまで、1960年代の「植民地戦争(Portuguese Colonial War)」時にドイツより供給された『G3』を50年に渡り使用してきた。陳腐化の否めない状況を巡っては、30年以上にも渡ってそのリプレイス案が議論されたとも言われる。
Photo: Exército Português
Source: NSPA awards a contract to FN Herstal for the supply of rifles, grenade launchers and machine guns to the Portuguese Army, G3 já tem substituto: a belga FN ganhou concurso
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