米陸軍の『分隊選抜射手ライフル(SDMR)』にシグ社のライフルスコープ『TANGO6 1-6×24』が選定
シグ・サワー(SIG Sauer)社は11日、米陸軍の『分隊選抜射手ライフル(SDMR: Squad Designated Marksman Rifle)』用途に同社のライフルスコープ『TANGO6 1-6×24』が選定されたと発表した。最小製造要求数は6,069セットで、取得財源は2019会計年度に向けて準備される。
Photo from SIG Sauer
フラットダークアースに色塗られ、航空機用規格アルミを使った高耐久製品となり、着弾補正(BDU: Bullet Drop Compensation)・正面焦点平面レチクル(front focal plane reticle)や、日中でも素早く精確な射撃を支援する高輝度赤色の蹄鉄(ていてつ)型ドット、イルミネーションダイヤルロック、スローレバー式のセレクターリング(PSR: Power Selector Ring)などに特徴を持つとしている。
ロン・コーエン(Ron Cohen)CEOは選定発表に当たり、「SDMRの公式オプティクスに選定されたことはこの上の無い栄誉であり、その期待に応えたい」とした主旨をコメント。また系列のエレクトロ・オプティクス部門トップであるアンディー・ヨーク(Andy York)社長は、「この製品の提供を通じて、近接環境と中距離戦闘のギャップを埋めるという、陸軍の要望に応える取り組みをしている」と述べている。
陸軍省が今年2月に発出した資料「国防総省・2019会計年度の予算見積書」によると、旅団戦闘チームの歩兵、偵察、工兵分隊が敵との交戦時においてその射撃精度を高めることを目的とし、民生品利用(COTS)によるSDMRの提供を計画。2019会計年度のベース予算には、4,624万ドル(=約50.5億円)、SDMR×5,180挺の配備が記載されていた。
関連記事:
⇒アメリカ陸軍が新分隊選抜射手小銃としてM110A1 CSASSの調達を2019年度予算案に盛り込む
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