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スタンフォード研究所(SRI)が米陸軍の『統合視覚拡張システム(IVAS)』支援契約を獲得

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スタンフォード研究所(SRI)が米陸軍の『統合視覚拡張システム(IVAS)』支援契約を獲得
Photo from: SRI International
「スタンフォード研究所(SRI: Stanford Research Institute)」が、米陸軍の『統合視覚拡張システム(IVAS: Integrated Visual Augmentation System)』プログラムをサポートするため、デジタル暗視カメラ試作機の提供契約を獲得した。
低照度CMOSイメージセンサーを設計し、小型、軽量、低消費電力(SWAP)向けに最適化されたカスタムカメラモジュールにデバイスを統合する。

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SRIは、パソコン用「マウス」や、音声アシスタント機能「Siri」などの開発実績を持つ世界屈指の研究機関として知られる。今回の契約はニュー・ハンプシャー州アトキンソンのセキュリティー サービス企業「SOSSEC」が、陸軍の「暗視電子センサ監部(NVESD: Night Vision and Electronic Sensors Directorate)」に代わって発出している。

SRIインターナショナルでイメージングシステム担当のコリン・アール(Colin Earle)副所長は契約獲得に当たって「当社はナイトビジョンCMOS(NV-CMOS)イメージセンサーの低照度レベル性能を着実に進歩させてきた」「IVASプログラムに第4世代のNV-CMOSイメージャが組み込まれることを嬉しく思う」と語っている。

IVASはヘッドマウントディスプレイ(HUD)の一種で、様々な戦術情報をゴーグルに表示できるようになる。照準器からの映像も写すことができ、これを用いれば銃だけを遮蔽物から出して照準するということも可能になる。
・昼夜目標捕捉
・機械学習機能/人工知能(敵味方の定量的パターン認識など)
・ネットウォリア(Nett Warrior)/アンドロイド戦術強襲キット(ATAK: Android Tactical Assault Kit)
・融合デイ・ナイトビジョン能力
・兵士のワイヤレス接続
・分隊パフォーマンス(殺傷性率)の計測
…など

IVASは2020年8月に試作終了が予定され、『次世代分隊火器(NGSW: Next Generation Squad Weapon)』との統合運用が計画されている。

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Source: SRI International Awarded Contract to Support U.S. Army Integrated Visual Augmentation System

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