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米陸軍が10/1より新開発の『戦闘適合試験(ACFT)』の初期実装を開始

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米陸軍が10/1より新開発の『戦闘適合試験(ACFT)』の初期実装を開始
Photo by Sgt. 1st Class Osvaldo Equite
米陸軍で10月1日より、これまで1980年からおこなわれてきた「陸軍体力試験(APFT: Army Physical Fitness Test)」に代わって、新たに開発された『戦闘適合試験(ACFT: Army Combat Fitness Test)』の初期実装が始まった。

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これまでのAPFTでは、兵士の「筋力」「持久力」「心肺能力」のフィットネス(適合)を試験するために設計されており、これら3種において100点満点でスコア化。合格には腕立て伏せ、腹筋、2マイル(約3.2キロメートル)走の3種目で各60点、総計に換算して180~300点が要求された。

陸軍のリクルート(新兵募集)ページには、性別・年齢から算出できる簡単なAPFTのスコアがガジェットが用意されているので、体力自慢の諸兄は勿論のこと、興味本位で入力してみるのも面白い。

Army Combat Fitness Test (ACFT)
そして新たに実施の始まるACFTは、これまでの戦訓をフィードバックして開発。「全ての兵士のフィットネスと戦闘準備状態をよりよく結びつける」とし、「予防可能な負傷の軽減」「メンタルとスタミナの強化」をもその目的に含んでいる。

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ACFTでは下記6種目がおこなわれる。

米陸軍が10/1より新開発の『戦闘適合試験(ACFT)』の初期実装を開始
Screenshot from U.S. Army
①デッドリフト
最大重量を3回反復(3MDL: 3 Repetition Maximum Dedlift)
→重量物(装備)や負傷者救護時に運搬できる筋力・体力を希求

米陸軍が10/1より新開発の『戦闘適合試験(ACFT)』の初期実装を開始
Screenshot from U.S. Army
②スタンディング・パワースロー
10ポンド(約4.5キログラム)のメディシンボールを持ち上げ、後方へ投げる
→人や物を動かすに当たっての素早く爆発的な動きのため。壁を登る仲間に手を差し伸べて助けるシーンなど。

米陸軍が10/1より新開発の『戦闘適合試験(ACFT)』の初期実装を開始
Screenshot from U.S. Army
③アーム・エクステンション・プッシュアップ
上半身の耐久力強化のためにおこなわれる腕立て伏せ。2分間できるだけ腕を伸ばした状態でおこなう。

米陸軍が10/1より新開発の『戦闘適合試験(ACFT)』の初期実装を開始
Screenshot from U.S. Army
④スプリント・ドラッグキャリー
疾走、牽引、横向き走、持ち運び、疾走…を50メートル×5本
→数秒から数分続く高強度の戦闘タスク達成のために必要な強靭性、持久性、無酸素運動能力をテストする。
→迅速な攻撃態勢の構築、被弾車両からの負傷者救護、弾薬の運搬など

米陸軍が10/1より新開発の『戦闘適合試験(ACFT)』の初期実装を開始
Screenshot from U.S. Army
⑤レッグ・タックホールド
鉄棒にぶら下がり、過度の揺れや蹴りを伴うことなく、膝を抱える要領で下半身を持ち上げる動きを繰り返しコア(体幹)の筋力強化を図る。
→握力、上腕、肩、胴体を増強することで、ロープ登りや荷物の運搬能力の向上の他、背中の怪我防止に役立てる。

米陸軍が10/1より新開発の『戦闘適合試験(ACFT)』の初期実装を開始
Screenshot from U.S. Army
⑥2マイル・ラン
文字通り3.2キロメートルのランニングとなり、有酸素耐久力を測定する。持久力、心肺機能の向上を図る。

以上、全6種目すべてを50分以内に完遂することが求められている。

8月にはACFT初の600点満点を叩き出した者が現れた。テキサス州出身でフォートブリスの第22化学大隊に所属するティモシー・コックス(Timothy Cox)少佐は、昨年12月に587点をマークしている。

また第10山岳師団・第1旅団戦闘チーム・第32歩兵連隊・第1大隊に所属するジュアン・ゴンザレス(Juan Gonzalez)特技兵(29歳)がそれに続いている。レスリングとオリンピック重量挙げをバックグラウンドに持つゴンザレス特技兵は、下士官で初の満点者となっている。

陸軍は2020年10月より、年齢や性別に関係なく全ての兵士を対象としてこの新たなACFTの要件を満たすことを求めている。なお、最小要件については、職種や部隊によって異なる。

Source: About Army Combat Fitness Test (ACFT)

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