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アメリカ陸軍の次世代型分隊支援火器「NGSAR」は6.8mm口径になるかもしれない

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Army photo by Sgt. 1st Class Brian Hamilton
This photo is for illustration purposes only.
アメリカ陸軍が現行の分隊支援火器M249SAWを置き換えるべく計画を進めている「次世代分隊自動小銃(NGSAR)」に6.8mm口径の弾薬が検討されているという。先日業界関係者を集めて開かれたIndustry DayではARDEC(米陸軍研究開発・エンジニアリング司令部)で6.8mmの新型弾薬の研究開発を行っている人員の発表が多く見られたためだ。

アメリカ陸軍がM249SAWを置き換える「次世代分隊自動小銃(NGSAR)」の情報提供を呼びかけ - ミリブロNews


Image from U.S. Army MCoE Soldier Division
しかしNGSAR計画に関しては否定的な意見が多い。そもそもNGSARの開発目標である「有効射程1200mで現行のボディアーマーを貫通できること」を6.8mmで実現できるかどうかについて疑問を呈する人がいる。
最新型のNIJ規格レベル4、ロシアの同等の規格であるGOSTクラス6aのボディアーマーは、アメリカ軍の.30口径M2徹甲弾をストップできる。これは事実上.50口径以下のすべてのライフル弾をストップできるということである。このためロシアではボディアーマー対策として、.50口径の「自動小銃」の導入が研究されている。

参考:接近戦でボディーアーマーを撃ち抜く、ロシアの12.7mm口径のブルパップ自動小銃「ShAK-12」 - ミリブロNews

レベル4のボディアーマーを撃ち抜くには高硬度の弾芯を超高速で撃ち出さなくてはならないが、7mm口径では現実的なサイズでこれを実現することは不可能に近い。銃身長を伸ばす、薬量を増やすといった対策は携帯性や継続射撃能力を奪うため、機動力が求められる分隊支援火器用途においては限度があるためだ。

また高硬度の弾芯としてはタングステンが知られているが、これは一般兵が使うには稀少過ぎるため、代替の材料を使わざるを得ないだろう。

弾薬以外にも問題はある。想定される交戦距離が伸びるほど、ターゲットを肉眼で捉えるのは難しくなる。1200m先の敵を相手にできる分隊支援火器にはかなり高度な照準装置が必要であるが、未だそれに類するものは登場していない。軍民問わず研究が進められている電子アシスト式照準器はまだまだ試験的なプロダクトであり、実用になるのは当分先のことになるだろう。

極端に強力な弾薬の選定は弾薬重量の増加を招き、ひいては兵士の機動力や火力を制限する、というのは先日キャンセルされた「7.62mm過渡的戦闘小銃」の例を見ても明らかである。銃単体だけでなく、それを用いた戦術まで総合的な運用を俯瞰した計画でなければよい結果を得ることは難しいのではないか。

Source: US Army's NGSAR to Be Chambered for 6.8mm MAGNUM Round? - The Firearm BlogThe Firearm Blog
Why NGSAR Is DOOMED TO FAIL (Brief Thoughts 006) - The Firearm BlogThe Firearm Blog

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201712
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。


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