NEWS

SAS スナイパー、イスラエル製「DAN .338」を使用し 1,200m 先から処刑訓練中 IS 幹部をヘッドショット

海外軍事 Comments(0)
ダーイッシュ (IS, Islamic State, ISIS, ISIL) との戦闘の為に展開中の英軍特殊部隊。その武勇伝にまた新たな 1 ページが刻まれた。英紙各紙は、デイリースターをソースとして、陸軍特殊部隊 SAS (Special Air Service: 特殊空挺部隊) のスナイパーが、ダーイッシュ幹部の狙撃に成功したことを報じた。その内容は映画のワンシーンのような描写で伝えられている。

関連記事:
英・特殊部隊 SAS スナイパー、1Km 先の壁を貫通させて狙撃。3 名の敵戦闘員を排除し 20 名の市民を解放
リビアで活躍する「ダーイッシュ (IS) ・ハンター」は元・英陸軍特殊部隊 SAS 隊員。地元紙は 4 件目を報道
英タブロイド紙、特殊部隊 SAS が対テロリスト用に「マン・ストッパー」特殊弾利用を検討と報道
作戦は今からおよそ 2 週間ほど前。シリア北部のダーイッシュの猛攻の前に陥落した地で実行されたもので、SAS が作戦展開する前に、既に秘密情報部・MI6 (Military Intelligence, Section 6) が、周辺地域の情報収集活動をおこなっており、集落のはずれにある学校近くにテロリストの訓練キャンプが存在することを把握していた。

罪無き民間人の巻き添え被害が想定されることから、「空爆」という攻撃手段は排除となり、MI6 工作員から情報を得た SAS チームが展開。

送り込まれた SAS は 2 チームで、長距離スナイパーライフル、機関銃、ロケットランチャーで武装した 4 名単位で構成。不測の事態に備えて民間車両に搭乗した 12 名から成るチームが即応部隊 (QRF: Quick Reaction Force) として、現場から 2 マイル (= 3.2 キロメートル) ほど離れた地点で待機していたことが明かされている。

SAS チームは、キャンプから 1,200 メートル ほど離れた場所に潜伏。攻撃をおこなう 12 時間前から息を潜めて隠れ、その瞬間を待ち続けていた。

訓練キャンプではダーイッシュに加入したばかりの新人戦闘員 20 名に対して、幹部から囚人の斬首方法について手解きがおこなわれていた。

スナイパーによる狙撃は、まさにその時にトリガーが引かれ、ほんの僅かのタイムラグを経て、ダーイッシュ幹部に対して見事「一撃必殺」のヘッドショットを見舞っている。

SAS スナイパーが使用したのは、イスラエル・ウェポン・インダストリーズ (IWI: Israel Weapon Industries) 製のボルトアクション・スナイパーライフル「DAN .338」( w/ tumbles ammo) 。射撃を周囲に気付かれ難くするため、その先端にはサプレッサーが取り付けられていた。



DAN .338 Bolt Action Sniper Rifle
Ammunition: 338 LAPUA Magnum
Firing mode: Bolt action
Weight (Kg): (w/o magazine, telescope and mount): 6.9
Barrel: 29” (31” with muzzle brake)
Overall - stock extended: 1280
Overall - stock folded: 1030
Feeding: 10 round magazine
Barrel rifling: 1:10” twist
Trigger pull Force (Kg): 1-2
Muzzle velocity (approx.) (m/sec): 881
SAS による DAN .338 の利用は、2014 年 8 月に英紙・デイリースターが独占スクープとして報じている。当時の報道では、国防省関係筋の話として「DAN .338 は、SAS が未だかつて利用した中で最も精度が高く、強力な武器だ」としてお墨付きを与えている。

関連記事:
シリア特殊部隊が英国 Accuracy International 製 AWM 狙撃銃を使用

DAN .338 は軽量・コンパクトながらも一発必中での殺傷能力が高い (high kill ratio) とされ、生産国イスラエルでは特殊部隊が好んで利用しているとのこと。噂を聞き付けた英軍では、SAS と SBS (Special Boat Service, 特殊舟艇部隊) がウェールズでの射撃テストを経て導入している。

この日の「仕事」を終えた SAS のチームは、QRF と合流し帰路についている。

Daily Star 2016/02/14

同じカテゴリー(海外軍事)の記事画像
米税関・国境警備局がグロック47をはじめ第5世代グロック3機種を採用
米陸軍 6.8mm口径の次世代分隊火器(NGSW)を2021年秋から実地試験開始
USSOCOMが新型戦闘ヘルメット(FTHS)に『Ops-Core FAST SF』を購入。最大9,500万ドルの契約
B&T USAがインディアナ州レイク郡の保安官事務所向け『MP9 9mm SMG』の供給契約を獲得
米海軍海上戦闘センター・クレーン局(NSWC-CD)が特殊部隊スナイパー用スコープ『AP-VPS』の情報提供を呼び掛け
ウクライナRoboneersの無人陸上戦闘車輌『Zhook』
同じカテゴリー(海外軍事)の記事
 米税関・国境警備局がグロック47をはじめ第5世代グロック3機種を採用 (2019-04-19 20:12)
 米陸軍 6.8mm口径の次世代分隊火器(NGSW)を2021年秋から実地試験開始 (2019-04-16 19:10)
 USSOCOMが新型戦闘ヘルメット(FTHS)に『Ops-Core FAST SF』を購入。最大9,500万ドルの契約 (2019-04-15 16:48)
 B&T USAがインディアナ州レイク郡の保安官事務所向け『MP9 9mm SMG』の供給契約を獲得 (2019-04-10 13:30)
 米海軍海上戦闘センター・クレーン局(NSWC-CD)が特殊部隊スナイパー用スコープ『AP-VPS』の情報提供を呼び掛け (2019-04-10 12:49)
 ウクライナRoboneersの無人陸上戦闘車輌『Zhook』 (2019-04-09 19:42)
この記事へのコメント
コメントを投稿する

この記事をブックマーク/共有する

この記事をはてなブックマークに追加

新着情報をメールでチェック!

ミリブロNewsの新着エントリーをメールでお届け!メールアドレスを入力するだけで簡単にご登録を頂けます!

[入力例] example@militaryblog.jp
登録の解除は →こちら

ひとつ前のニュース ひとつ次のニュース

PageTop