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アメリカ軍特殊作戦司令部がフルカラー暗視装置の共同開発のため情報提供を募集

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アメリカ軍特殊作戦司令部がフルカラー暗視装置の共同開発のため情報提供を募集
Photo from SPI Corp.
This photo is for illustrative purposes only.
アメリカ軍特殊作戦司令部(SOCOM)が、暗視装置を共同開発する研究機関、民間企業を調査すべく「現在の暗視鏡の能力を向上させる何らかの技術」に関する情報と技術デモを募集している。
興味がある分野として特に強調されているのが「真のフルカラー暗視装置とそのイメージセンサー(True Color Night Vision and Fused Imagery Sensors)」で、偏光フィルタなどを用いず、直接フルカラー映像を得ることが直近の課題となっているようだ。また高解像度化についても、いわゆる「4K」解像度を実現する技術への関心が高いようだ。

暗視装置の高性能化について、従来の光電子増倍管を用いる技術は限界がある。白色蛍光体を用いた高コントラスト化などで現代化・延命するプログラムはあるが、ブレイクスルー的な性能向上には至っていない。

参考:米ADS社 L3社と共同で『PVS-14』暗視装置の延命補修プログラムを提供開始 - ミリブロNews

近年は高感度なCMOSセンサーを用いたデジタル式暗視センサーの性能向上が著しい。サーマルスコープの映像を重ねて情報量を増やしたり、手ブレ補正や顔認識、距離測定といったソフトウェア側の進歩も活発であり、SOCOMもこれらの技術について触れている。

参考:SiOnyx社 米軍とデジタル視覚拡張システムの暗視センサ試作で2000万ドルの契約 - ミリブロNews

SPI社のフルカラーナイトビジョンX27のデモ動画。敵味方の識別や目標指示、レーザーイルミネーターの識別などフルカラーナイトビジョンによって可能になることは多い。
STARLIGHT NIGHT TEST X27 color Low Light night vision imaging camera sensor shootout - YouTube

暗視装置自体は先進国の正規軍だけが装備するものではなくなりつつある。中国の人民解放軍の一部部隊が先日の国慶節で暗視装置を装備しているのが目撃されているし、タリバンのようなゲリラ的武装勢力にも少しずつ普及が始まっている。夜間戦闘では暗視機材の差が特に大きく影響するため、各国とも個人用・定点監視用問わずその動向に注目しているようだ。

参考記事:
中国人民解放軍の新型自動小銃が建国70周年の国慶節で目撃される - ミリブロNews
タリバン戦闘部隊は10~16名につき夜間暗視装置を1セット装備。アフガニスタンと米軍の優位性を揺るがす - ミリブロNews

Source: USSOCOM RFI Technical Experimentation (TE): Night Vision
Electro Optics (NVEO)


Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201911
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。


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